2025年6月15日

鳥インフルエンザ、ヒト カンボジア H5N1
重症熱性血小板減少症候群 日本、獣医師の死亡
チクングニア フランス

● 鳥インフルエンザ、ヒト カンボジア (TAKEO) H5N1
 情報源 Press Release - Cambodian Ministry of Health [in Khmer] 2025年6月13日
Summary
65歳女性の新たな鳥インフルエンザ感染例についてカンボジア保健省が発表した。現在集中治療中で、感染源が調査されている。

 情報源 WATT Poultry 2025年6月9日
Summary
カンボジア国内で最近、家きんの高病原性鳥インフルエンザアウトブレイクが報告されている。1件のアウトブレイクは小児の感染に関連し、発熱と重症呼吸器症状を発症し入院中に死亡した。2025年初以降、国内で家きんが関連するヒトの鳥インフルエンザ A(H5N1) としては4例目の確認となる。

Cambodian human avian flu infection linked to poultry outbreak
アジア大洋州地域において最近、カンボジア、フィリピン、韓国において、家きんの高病原性鳥インフルエンザアウトブレイク highly pathogenic avian influenza (HPAI) outbreaks が報告されている。
カンボジアでは2025年5月後半に、2件の村内の家きんの高病原性鳥インフルエンザが動物衛生当局により確認されている。同月中旬に約400羽の家きんの群れで H5N1 ウイルスが確認されたと the 1st recent official notification to the World Organisation for Animal Health (WOAH) で報告された。同月末には246羽の群れで2件目のアウトブレイクが発生した。いずれも the central-southern province of Kampong Speu で発生した。2024年7月以降では10件目となる。WOAH の報告では2件目について、同地区の11歳の小児の感染と関連するとされている。
the European Centre for Disease Prevention and Control の報告によると、この患者は発熱と重症の呼吸器症状のため入院となったあと、5月27日に死亡した。発症の数日前に自宅付近で弱ったり死亡したりする家きんが発見されていた。
This is Cambodia's 4th confirmed human case of influenza A(H5N1) linked to poultry since the start of 2025.
関連項目
Poultry (domestic)
AVIAN INFLUENZA (74): CAMBODIA (KAMPONG SPEU) HPAI H5N1, POULTRY, WOAH
6/3/2025, 12:19:30 AM GMT+7 - General information Report type: Follow-up report 10 Started: 5 Jul 2024 Confirmed: 7 Jul 2024 Reported: 2 Jun 2025 Reason for notification: Recurrence of an eradicated disease Date of last occurrence: 25 Jan 2024 End date: - Disease: High pathogenicity avian influenza viruses (poultry) (Inf. with) Causal agent: Highly pathogenic avian influenza virus Nature of diagnosis: Clinical, laboratory Genotype/serotype/subtype: H5N1 Event status: Ongoing This event pertains to areas within ...

● 重症熱性血小板減少症候群 日本(三重)
 情報源 朝日新聞 2025年6月13日より
Summary
ダニ媒介性ウイルスに感染したネコの治療を行った獣医師が死亡した。同ウイルスには、イヌやネコを含む感染動物の体液を介して感染するおそれがある。専門家は、ハイリスクエリアの獣医師に対し注意を呼びかけるとともに、ペットの飼い主に対しては屋外での感染動物との接触を避けるようアドバイスを行っている。政府当局は獣医師のための安全マニュアルと、ペットの飼い主のガイドラインを作成し公開している。

ネコ治療した獣医師死亡、マダニ感染症疑い 獣医師会が注意呼びかけ(有料記事)
マダニを通じてウイルスがほ乳動物に感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について、感染したネコの治療にあたっていた獣医師が死亡していたことが、わかった。獣医師も感染していた疑いがあるという。関係者によると、亡くなったのは三重県内で動物病院を開業している獣医師。検査でSFTSと確認されたネコの入院治療にあたった後、5月に呼吸困難などSFTSの症状がみられ、病院に搬送。数日後に亡くなった。マダニにかまれた形跡はなかった。ほかの動物病院関係者や飼い主らに症状はないという。
日本では2013年にヒトへの感染が初めて確認された。国立健康危機管理研究機構のまとめでは、25年4月末までに1071例の患者が報告され、117人が死亡した。21~24年は毎年100例以上、23年には過去最多の134例の患者報告があった。
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● チクングニア フランス (PROVENCE-ALPES-CÃ)
Summary
フランス本土で初めて、チクングニアウイルスの地域内感染例が確認された。保健当局は、ヒトスジシマカが媒介する同ウイルスの拡大防止に努めている。感染した患者は、このウイルスが常在する地域への渡航歴がないことから、国内で感染したと考えられている。

● 麻疹 オーストラリア (WESTERN AUSTRALIA) 
Summary
海外旅行者の麻疹感染が確認されたことを受け、パース空港において暴露の可能性がある人々に注意が呼びかけられている。

● ボツリヌス症 英国 (ENGLAND)
Summary
美容目的の注射を受けた人々の副作用についての調査が行われている。初期調査で製品の問題ではないことが示唆されている。製造メーカーは、使用されたのは偽造品ではないかとみている。

● アフリカ豚熱 ベトナム (DAK LAK)
Summary
Dak Lak province は各種対策により、狂犬病とアフリカ豚熱アウトブレイクのコントロールに成功を収めた。

● 鳥インフルエンザ 韓国 (SOUTH CHUNGCHEONG) H5亜型
Summary
South Chungcheong Province の定期調査で、1か所のダック農場でH5亜型高病原性鳥インフルエンザウイルス抗原が確認された。