2025年7月15日

マラリア バングラデシュ

● マラリア バングラデシュ (CHATTOGRAM)
Summary
辺鄙な地域 a remote area of Rangamati の幼い女学生1名がマラリアで死亡し、地域内に健康への不安が拡がっている。現地の病院では他のマラリア患者が治療を受けており、患者の多くが隔絶された地域の住民である。

● 麻疹 メキシコ、カナダ、米国(3件)
メキシコ
Summary
メキシコ国内で麻疹が急速に拡大し、著しい症例の増加が報告されている。複数州で発生し、休暇時期となり、さらなる増加が予想されている。ワクチン接種率の向上の努力が行われているが、未だ推奨される感染防御閾値を下回っている。

カナダ
Summary
複数地域で麻疹アウトブレイクが発生しており、2024年後半に開始した今回のアウトブレイクには、特定の株のウイルスが関係している。

米国 CDC
Summary
2025年、全米各地 multiple jurisdictions across the United States で麻疹が確認されている。患者の多くがアウトブレイクに科刑しており、昨年と比べアウトブレイク関連の割合が高くなっている。

● ボツリヌス食中毒 中国 (HUNAN)
Summary
自家製のキャベツの漬物を食べた家族にボツリヌス食中毒が発生し、呼吸困難やチアノーゼの症状を発症した。キャベツの漬物がボツリヌストキシンに汚染されていたことが検査で確定されており、漬け方が不適切であったことが原因とみられている。

● トリパノソーマ(シャーガス病)米国 (FLORIDA) 
Summary
シャーガス病の原因となる寄生虫のベクターであるサシガメについて、フロリダ州内の発生状況と動向について調査した。家屋内を含む様々な場所からサシガメを採取し、Trypanosoma cruzi 感染の有無を検査した。また吸血行動を明らかにするため、吸血された血液も解析した。その結果、この地域にサシガメが存在し、トリパノソーマ吸虫の感染があり、ヒトから吸血していることが示され、シャーガス病の地域内感染のおそれに対する不安が高まった。

● ビブリオ・バルニフィカス感染症 米国 (FLORIDA)
Summary
2025年、フロリダ州では人喰いバクテリアによる複数の死亡を報告している。自然界の汽水中に存在するこの菌には、水に触れた開放創から感染したり、生や加熱が不十分なシーフードの摂取により感染したりする。感染すると急速に組織が破壊され、切断や死に至るおそれがある。

● 類鼻疽 タイ
Summary
汚染された土壌、水、ほこりなどから感染が拡がる類鼻疽について、公衆衛生省が注意を呼びかけている。洪水の多い地域の住民、農業従事者、土壌や水に触れる職業の人々などに高い感染リスクがある。感染すると発熱や呼吸器症状など多彩な症状がみられ、重症化する可能性もある。感染予防策として、土や水との接触を避け、感染防御衣を使用し、曝露した場合はきれいに洗浄する、加熱した食品と安全な水だけを摂取することなどがある。

● 結核 米国 (PENNSYLVANIA) 
Summary
結核への曝露のおそれがあるとして、サマーキャンプ地が一時的に閉鎖されている。海外旅行から帰国したスタッフ1名が、潜在性結核感染と確認された。曝露リスクは Low と考えられるが、消毒のため一旦閉鎖され、保健当局の指導を待って再開する予定となっている。

● A群連鎖球菌 ラトビア
Summary
連鎖球菌感染症アウトブレイクの感染源の調査が行われている。患者と接触があった人々の特定とモニタリングも行っている。患者間の関連を確認する検査解析が行われている。多くは軽症ですむが、合併症予防のため早期診断治療が重要である。

● ブルセラ症 ブラジル (MATO GROSSO DO SUL)
Summary
Campo Grande のイヌ・ブルセラ症が確認されたことについて、2編の記事で議論されている。細菌が原因となるこの疾患は、動物とヒトの双方にリスクをもたらせる。当局は、ペットオーナーの責任、無責任なえさやりの回避、必要時の獣医の診察の重要性を強調している。主にイヌの生殖器系に感染し、重篤な合併症となるおそれがある。感染拡大リスクの低減のための不妊処置が勧められている。

● 狂犬病 インドネシア (BALI)
Summary
The Gianyar Regency in Bali は、狂犬病の可能性のある動物による咬傷事例が多発している。狂犬病の感染拡大防止の努力にも関わらず、依然として発生数が高いままである。