2025年7月16日

肺炎球菌感染症 スペイン: TYPE 8

● 肺炎球菌感染症 スペイン: TYPE 8
Summary
強毒性の肺炎球菌が、スペインでの肺炎球菌感染症の増加の要因であることが明らかにされた。15年間のサーベイランスをもとに、同菌と宿主との相互作用を解析した結果、この系統の菌 the lineage は肺細胞に接着し免疫を回避する能力があり、競合的優位性を有することがわかった。この血清型について継続的にサーベイランスを行い、新たなワクチン組成の有効性を評価することの重要性が示された。

● 日本脳炎 ベトナム (HANOI)
Summary
Hanoi の幼児が日本脳炎と診断され、市内で今年初めてのケースとなった。小児では特に深刻な神経合併症の原因となる。初期症状は他の疾患に似るが、けいれん、意識障害、死亡などの重症例となるおそれがある。ワクチンがもっとも有効な感染防御策で、定期接種に含まれている。

● ブタ連鎖球菌 ベトナム (HUNG YEN)
Summary
複数のレストランでのブタの血液料理 pig blood pudding を摂取した結果、多数の人々が健康を害し、入院や死亡の結果となっている。細菌感染症によるものが疑われ、当局が調査を行っている。人獣共通感染症であるこの疾患は、原則として加熱不十分なブタ料理の摂取や、感染したブタとの接触に関係する。豚肉の十分な加熱、生では摂取しない、生肉の取り扱いに注意する、などの重要性が強調されている。

● 梅毒、猩紅熱 台湾
Summary
台湾保健当局が、24歳未満に対する各病院での無料の梅毒検査と相談を開始した。若い人々を中心として、梅毒が増加していることへの対応である。加えて猩紅熱の症例も増加しており、抗生物質治療を完了し合併症を予防するの重要性が強調されている。

● 日本脳炎 インド (ASSAM) 
Summary
アッサム州において日本脳炎の懸念すべき増加が、ほとんどの地域で確認されている。地域内に常在し、すべての年齢で発生するが、小児と高齢者がもっとも脆弱である。ワクチン接種プログラムを実施している。

● ベクター媒介性疾患 インド (MAHARASHTRA)
Summary
インドのモンスーン・シーズンが、デングやチクングニアなどの蚊族媒介性疾患の増加につながっている。各病院で、合併症リスクが高い、小児と妊婦を中心とした患者増加が確認されている。発熱、発疹、関節痛などの症状に注意し、発症すればただちに医療機関を受診するようアドバイスされている。

● ニパウイルス インド (KERALA)
Summary
ケララ州において、2例目のニパウイルス感染によるとみられる死亡例が発生し、接触者同定とサーベイランスが始まった。発熱患者のサーベイランスと、病院への立ち入り制限、マスク着用の要求なども行っている。診断結果の確定が待たれている。

● 狂犬病 ベトナム、フィリピン(2件)
ベトナム: (DAK LAK) 
Summary
13歳の少年が、イヌ咬傷のあと死亡し、狂犬病が疑われている。発熱、倦怠感、強水症、恐風症の症状が認められた。野犬による咬傷のあとワクチンを接種しておらず、またペットのイヌに引っ掻かれたり、過去にほかのイヌの咬傷を受けたりもしていたが、ワクチンを接種したことはなかった。

フィリピン
Summary
議員が包括的な狂犬病対策として、ヒトと動物の健康を考慮し、公衆衛生上の周知を行い、ワクチンへのアクセスを確保し、動物にワクチンを接種することが重要と述べた。全国の獣医学クリニックにワクチンなどを供給する。

● パルボウイルスB19 日本
Summary
日本国内のリンゴ病の感染例が26年ぶりの記録となっている。厚生労働省は妊娠女性に対し、合併症のおそれがあるため、症状がある場合は受診するようアドバイスしている。ウイルスによる感染症で、主に小児が感染するが、成人も感染することがある。呼吸器飛沫と接触により感染が拡がり、発熱、頭痛、特徴的な発疹の症状がみられる。

● 百日咳 日本
Summary
日本国内の百日咳流行が現在ピークとなっており、昨年に比べて著しい増加がみられている。成人や年長児は軽症だ他、生後6か月未満の乳児は死亡を含む深刻な合併症のリスクがある。日本への旅行者、特に乳幼児、は、症状、感染経路、潜伏期について十分な知識をもつ必要がある。

● 麻疹 カナダ (ALBERTA)
Summary
アルバータ州で複数の麻疹アウトブレイクが発生し、全米で報告されている症例数を超えた。感染拡大の勢いと深刻な合併症が懸念されている。

● A型肝炎 ブラジル (SAO PAULO) 
Summary
2025年上半期、サンパウロ州では前年同期に比べて、著しい A型肝炎の増加がみられている。感染予防の第一はワクチン接種で、異なる年齢層や何らかの健康上の問題のある人々に絞って推奨されている。

● ダニ咬傷 米国
Summary
ダニに関連する救急受診患者が、2019年以来の多さとなっている。身体に付いたダニを発見したらいち早く除去することが重要である。

● チクングニア フランス
Summary
フランス本土でのチクングニア感染例が増加しており、複数の地域では地域内感染例が報告されている。フランズ南部は特に感染が多いが、他のエリアでもアウトブレイクが確認されている。公衆衛生当局は、蚊族の発生が例年より早く始まり、前年に比べてアウトブレイクの件数が増えていると指摘している。ワクチン接種の勧奨が更新され、一部の旅行者や持病のある人々に推奨されている。基本的に、蚊族の刺咬を回避することが感染予防であることは変わりない。

● レタスの病気、べと病 米国
Summary
A new, aggressive race of downy mildew affecting lettuce has been identified, posing a significant threat to lettuce production.

● アフリカ豚熱 マレーシア (PENANG)
Summary
This is a follow-up report regarding an ongoing outbreak of African swine fever in Malaysia. 

● 口蹄疫 モンゴル (ULAANBAATAR)
Summary
An outbreak of foot-and-mouth disease has been reported near the capital city of Mongolia. 

● 原因不明のリンゴの病気 インド (HIMACHAL PRADESH)
Summary
Apple growers are facing a rapidly spreading disease that is impacting apple yields.