原因不明の死亡 ケニア
● 原因不明の死亡 ケニア (MOMBASA)
Summary
the Changwame area in Mombasa County の住民らの間で、原因不明の疾患に対する不安が拡がっている。異常な症状が特徴で、死亡例も発生している。現地当局が原因を調査している。この地域において、見たことがない病気のアウトブレイクが発生するのは今年になって2度目で、チクングニアウイルスに対する注意喚起が最近出されたばかりである。
情報源 Kenyans 2025年7月15日
Mysterious disease with boil-like sores, peeling skin kills 4
the Changwame area, Mombasa County の住民らは、1週間に少なくとも4人が原因不明の病気で命を落とし不安の中にいる。犠牲者らは自宅で死亡して発見され、腫瘍のようなただれ boil-like sores、やけどのような暗色の皮膚と脱落、異臭などの異常な所見が認められた。住民らによると、このような症例が徐々に増加している。
保健当局 the Mombasa County Department of Health が調査を行っている。
"身体の腫脹、黒色の皮膚、悪臭などがみられ、異常な疾患のアウトブレイクが発生している" と住民の1人は述べている。
The development marks the second time this year [2025] the county has experienced an outbreak of an unfamiliar disease.
Chikungunya outbreak
先月の6月4日、the Mombasa County Government は住民らに対し、チクングニアウイルスアウトブレイクについて注意喚起を行ったばかりである。日中に吸血する、メスのネッタイシマカとヒトスジシマカにより伝播される。
● マラリア ルーマニア (BUCHAREST)
情報源 Vax Before Travel 2025年7月15日
Summary
ブカレストの住民1名が、海外旅行歴がないにも関わらずマラリアと診断された。今年はじめての国内感染例で、ルーマニア国内におけるこの蚊族媒介性疾患の感染拡大が懸念されている。
Without traveling, Bucharest resident diagnosed with malaria
ルーマニア政府当局が最近、ブカレスト市保健当局 the Public Health Directorate of the Municipality of Bucharest からマラリア感染の報告があったことを明らかにした。最近の海外渡航歴のない住民1名が感染した。2025年7月10日時点で、保健省は2025年に21例の渡航関連のマラリア感染例を報告しており、今回の新たな感染例は the first locally acquired case である。ルーマニア国内で新たなマラリア感染が確認されるおそれがある。
現在、アフリカの複数の国でマラリアワクチンが提供されているが、ルーマニア及び米国にはない。
● デング熱 バングラデシュ
Summary
バングラデシュ国内で新たなデング熱による死亡が報告され、今年の死者数がかなりの数 a certain number となっている。入院患者も増加している。国内各地から新たな感染が報告されている。
● D型肝炎 米国
Summary
B型肝炎と D型肝炎の蔓延率の調査で、両ウイルスの著しい共感染 a significant co-occurrence が認められた。D型肝炎患者のフォローアップ検査で、活動性B型肝炎の同定も行う重要性が示されている。
● 破傷風 ロシア (KABARDINO-BALKARIA)
Summary
30年ぶりとなる the Republic of Kabardino-Balkaria の小児1名の破傷風感染例の治療が無事成功した。治癒が遅れていた創傷のあと発症したこの患児は破傷風と診断された。免疫グロブリン、筋弛緩薬、鎮静薬などによる治療が行われた。ワクチンを接種しておらず、保健省はワクチン接種の重要性を強調している。
● ボツリヌス食中毒 フランス (PAYS DE LA LOIRE)
Summary
2025年7月、Maine-et-Loire において重症のボツリヌス食中毒症状のある複数の患者が入院となった。自家製瓶詰めニンジンを使ったキャロットケーキを食べたことが関係していた。
● カルバペネム耐性腸内細菌 中国, 2019-2021
Summary
血液疾患の患者らの、カルバペネム耐性腸内細菌感染症 carbapenem-resistant enterobacteriaceae (CRE) infections について報告する。積極的サーベイランスを行い、発生件数、リスク因子、患者予後を調べたところ、特定の治療と状況が関係する複数の因子が明らかになった。
● チクングニア熱 中国 (GUANGDONG)
Summary
香港保健当局が、周辺地域でアウトブレイクが発生しているチクングニア熱に注意するよう呼びかけている。
● レジオネラ症 カナダ (ONTARIO)
Summary
London で発生中のレジオネラ症アウトブレイクにおいて、2例目の死亡が報告された。高発生地域のマップが公表されている。高温多湿の天候が寄与すると考えられている。同菌は温かい水の中に生存し、汚染された霧(湯気)を吸入するおそれがある。
● COVID-19 ガーナ (ACCRA)
Summary
ガーナのある大学が、校内の COVID-19 アウトブレイクに対応している。マスク着用、手指衛生、ディスタンス保持などを継続する必要がある。
● 狂犬病 パキスタン (SINDH)
Summary
国際雑誌に掲載された最近の症例報告において、ウシからヒトへのはじめての狂犬病感染伝播について詳説されている。18歳の農業従事者がウシによる咬傷のあと、ワクチンの追加接種などの治療を受けた。このウシは後に死亡し、狂犬病と診断された。
● ワクチンにより予防可能な疾患 ナイジェリア
Summary
the World Health Organisation (WHO) and the United Nations Children's Fund (UNICEF) の最近の報告では、世界中で多数の子どもらが定期接種のワクチンを1回も接種していないことが明らかにされている。カバー率の改善がみられるものの、戦闘や治安が悪化した国では特にワクチンへのアクセス困難の不公平が拡大しており、ワクチンにより予防可能な疾患の罹患と死亡が増加している。各国政府とパートナーに、資金ギャップ、紛争地域での接種サポート、誤情報への対応とヘルスケアシステムの強化への対応が求められている。
● コレラ コンゴ民主共和国
Summary
コンゴ民主共和国においてコレラ・アウトブレイクが急増期 an acute phase に突入し、エムポックスも再興している。医療従事者の全国的ストライキと武装内戦と相まって、深刻な状況にある。
● 黄熱 コロンビア (ARAUCA)
Summary
the capital of Arauca において黄熱感染が1例確認された。隣国から患者で特別なケアを受けている。ワクチン接種、昆虫忌避剤、着衣、蚊帳の使用、蚊の発生場所の除去などの対策の重要性が強調されている。
● レプトスピラ症 インド (KERALA)
Summary
Wayanad district in Kerala の若い男性1名がレプトスピラ症で死亡した。発熱のため現地保健センターを受診したが、その後の複数の病院間を転送され、大学病院 the Kozhikode Medical College Hospital で死亡した。
● 家畜の死亡 韓国
Summary
厳し熱波により、家畜の死亡が著しく増加している。短期間に激増した。
● アフリカ豚熱 マレーシア、ベトナム(2件)
MALAYSIA (PENANG)
Summary
Following an outbreak of African Swine Fever (ASF) in Kampung Selamat, authorities have taken measures to contain the disease.
VIET NAM
Summary
Officials are warning of a resurgence of African swine fever across the country.
● 原因不明の死亡、ブタ ベトナム
Summary
ブタの死体の水路への不適切な投棄が、感染拡大と環境汚染の深刻なリスクとなる。