2025年7月27日

セルカリア皮膚炎 米国

● セルカリア皮膚炎 米国 (CONNECTICUT)
Summary
コネチカット州の海岸におけるSwimmer's Itch の発生について、保健当局が市民に注意を呼びかけている。この皮膚病は、淡水と海水のいずれにも存在する寄生虫に対する反応が原因となる。伝染することはなく、夏季により多く発生する。症状として、皮膚刺激 skin irritation や小さな発疹または水疱などがある。通常は受診の必要はないが、症状を和らげる可能性のある治療法がある。もっとも有効な予防法は、泳いだあとは直ちに身体に付いた水を拭き取り、シャワーを浴びることである。

● ビブリオ・バルニフィカス症 米国 (FLORIDA)
Summary
フロリダ州  Northwest Florida の医療の専門家は、ビブリオ・バルニフィカス菌感染症に対する地域住民への注意喚起が足りないことに不満を表明している。特に危険のある人々にとっての危険性を考えれば、同菌の感染に伴うリスクについての市民への情報提供が十分ではないと考えている。

● 広東住血線虫 米国 (HAWAII)
Summary
ハワイ州保健当局が旅行者や住民に対し、汚染された食品によって伝播される疾患について注意を呼びかけている。この疾患では、重篤な神経障害を発症することもある。重症となり、診断が困難となる場合もあることから、注意が必要と説明されている。徹底して食品を洗い、十分加熱し、食材の取り扱い時に注意することが感染予防策となる。

● 麻疹 カナダ (NOVA SCOTIA, NEW BRUNSWICK)
Summary
大西洋側の2つの地域 Two Atlantic provinces で麻疹アウトブレイクが確認されている。1つの地域では北部で、もう1つの地域では南中部でアウトブレイクが発生している。他の地域でも今年はじめに数例が報告されたが、4か所目の地域 province では今年は感染が報告されていない。1つの地域のアウトブレイクについては、ワクチン接種率の低さが関係している。

● 腸管出血性大腸菌 EHEC フランス (HAUTS-DE-FRANCE) 
Summary
Saint-Quentin において、小児を中心とする重症の食中毒アウトブレイクが発生している。腸管出血性菌株による大腸菌が原因となっている。感染源として、特定の精肉店 certain butcher shops の肉が特定されている。アウトブレイクの範囲の把握と感染拡大防止策実施のための調査が続いている。The Institut Pasteur の解析により、原因菌の詳細と、患者と汚染された食品の細菌の関連が特定された。

● A型肝炎 マルタ
Summary
矯正施設の受刑者3人が、A型肝炎検査で陽性となり入院している。当局は、感染状況はコントロールされておりアウトブレイクではないと述べている。感染源の調査が行われている。当該区域の受刑者とスタッフのワクチン接種が行われる予定。

● カンピロバクター症 ニュージーランド (NELSON, TASMAN) 
Summary
the Nelson Tasman districts の深刻な洪水のあと、胃腸炎の報告が増加している。疾患と飲料水の汚染との関係が調べられている。アウトブレイクと、洪水との関係が確定されているわけではない。

● レジオネラ症 米国 (MICHIGAN, NEW YORK)
Summary
ミシガン州の高齢者施設 a retirement community において住民2名の死亡があり、レジオネラ肺炎アウトブレイクが疑われ調査が行われている。水質調査と、代替の水源からの供給が行われている。
New York City の保健当局は、Central Harlem のレジオネラ肺炎クラスター発生の調査を行っている。同地域内の水質検査が行われている。

● 下痢原性大腸菌 EIEC、アメーバ症 米国 (ALBERTA) 
Summary
食事を提供する施設 a food facility において、大腸菌およびアメーバが原因と見られるアウトブレイクが発生したと、アルバータ州保健当局が明らかにした。施設への給水が感染源とみられている。同施設は、検査で安全性が確認された別の給水源に切り替えた。同施設の飲食店はすべて営業停止となっている。

● COVID-19 米国
Summary
米国内の COVID-19 の指標にわずかな上昇がみられる。救急受診、特に幼い小児の受診が増加している。検査陽性率も全米で上昇し、the Southwest and South が最も高率となっている。下水中のウイルス検出は全体として低いままであるが、一部地域のホットスポットを伴っている。The CDC は最近、変異株の割合についての情報を更新していない。ハワイ州の保健当局は、COVID-19 活動性の上昇を報告している。

● ジカウイルス バングラデシュ (CHITTAGONG)
Summary
Chattogram において、ジカウイルス・アウトブレイクが確認されている。初期の複数の感染例の報告を受け、蚊族を含む調査が開始され、デング熱とチクングニアの感染伝播リスクの高い環境が明らかになっている。

● 日本脳炎など インド (NAGALAND)
Summary
この地域の、日本脳炎、デング熱、マラリアを中心に、ベクター媒介性疾患の脅威の高まりについて評価する会議が開催された。

● アフリカ豚熱 ベトナム(2件)
(LAO CAI) 
Summary
アフリカ豚熱アウトブレイクにより Quy Mong commune の養豚業者に壊滅的被害が出ている。

(Phu Tho)
Summary
アフリカ豚熱が across multiple communes and wards in Phu Tho province に拡がっている。