2025年8月13日

腸管出血性大腸菌 EHEC 米国 O157、シカの肉

● 腸管出血性大腸菌 EHEC 米国 (TENNESSEE, TEXAS) O157
Summary
4歳女児の死因が、シカの肉 venison が関係する大腸菌感染症とみられている。テネシー州とテキサス州の保健当局者による調査で、死亡した女児ともう1人の患者が、同じ型の菌 the same strain of the bacteria に感染していたことがわかった。唯一の共通する食品が、特定の精肉工場のシカの肉だった。この施設の環境で大腸菌が確認されたが、the specific outbreak strain は分離されていない。保健当局はこのシカの肉が感染の原因 the probable source と結論づけた。

● 日本脳炎 ネパール
Summary
致死性のウイルス性脳炎が、懸念すべき患者及び死者の増加を伴って拡がっている。アジアに常在するこの疾患は、特にワクチンを接種していない人々にとって深刻な脅威となっている。ワクチンの接種が可能であるにも関わらず、当局による実施に困難を生じ、脆弱な人々を守れていない。

● 麻疹 米国 (IDAHO) 
Summary
アイダホ州北部の小児1名の麻疹感染が確認され、2023年以来はじめての州内の感染例となった。全米でアウトブレイクが発生する中での確認となった。

● A型肝炎 チェコ共和国
Summary
チェコ国内の A型肝炎の患者数が15年ぶりに高い数字となっている。

● サルモネラ感染症、SEROTYPES HAVANA AND MBANDAKA カナダ
Summary
食中毒アウトブレイクの原因として、様々なブランドのピスタチオ及びピスタチオを含む食品が関係していることが、調査で明らかになった。回収されている食品 specific brands of pistachios and pistachio-containing items を摂取したり、保管、販売、流通させないよう呼びかけている。現在も調査が続いている。

● 腸チフス トーゴ (KARA)
Summary
the Kara region のある村で発生した腸チフス・アウトブレイクにより、死者および重症例が発生した。汚染された食品や水により感染が拡がり、重症化するおそれがある。安全な水や食品を摂取し、衛生状態を改善し、ワクチン接種などが予防策となる。

● ビブリオ・バルニフィカス感染症 米国 (MISSISSIPPI)
Summary
ミシシッピ州の男性が人喰いバクテリア感染症で死亡した。傷の周囲の組織が壊死する深刻な状態となることがある。温かい汽水に多い菌で、開放創がこの菌で汚染され感染する。症状として、発熱、悪寒、皮膚病変などがある。疑わしい症状がある場合はただちに受診するようアドバイスされている。

● レジオネラ症 米国 (NEW YORK CITY) 
Summary
ニューヨーク市 Central Harlem, New York City におけるレジオネラ肺炎アウトブレイクの発生を受け、保健当局は感染源として疑われている冷却塔について、検査スケジュールの変更、州公認検査機関に求められる条件、従わない場合の罰金などの、新たなルールを提案している。

● ツツガムシ病 インド (HIMACHAL PRADESH) 
Summary
ツツガムシ病と診断されていた Rohru, India の女性1名が病院で死亡した。ツツガムシ病を背景に、直接の死因は敗血症とショックであった。

● 食中毒 ベトナム (PHU THO)
Summary
頭痛のため3人の患者が病院を受診し、髄膜炎を起こす寄生虫感染症と診断された。3人は同じ地域の住民で、頭痛、嘔気、その他の神経症状がみられている。医師らは患者の食事内容を確かめ、検査により寄生虫感染症と診断された。

● COVID-19 米国
Summary
COVID-19 が、米国内の特に西部で増加が見られていると、The CDC が明らかにした。にもかかわらず、連邦当局は従業員のワクチン接種記録を破棄するよう指示した。加えて The FDA は Pfizer's COVID vaccine の幼児への接種認可を更新しない可能性があり、ワクチンの入手状況に影響するおそれがある。

● 薬品の汚染 アルゼンチン: RALSTONIA PICKETTII, KLEBSIELLA PNEUMONIAE, FENTANYL
Summary
アルゼンチン国内で、汚染フェンタニルによる死亡の増加が続いている。1社の製薬会社が製造する同薬は、病院および保健センターに流通していた。複数のバッチで汚染が発生し、細菌感染が拡大した。この製薬会社は以前にも、製品の品質管理に関する問題で制裁を受けている。

● 伝染性ファブリキウス囊病 韓国 (SOUTH GYEONGSANG)
Summary
韓国における伝染性ファブリキウス囊病の再興についての緊急報告。2024年8月に発生が確認され、同9月に終息した。感染源は不明である。

● オーエスキー病 ドイツ (BAVARIA)
Summary
オーエスキー病 Aujeszky's disease は pseudorabies とも呼ばれ、Bavaria の野生のイノシシで確認されたことで懸念されている。家畜、とりわけ猟犬に対しても、死亡するおそれもあるこのウイルスは脅威である。家畜のブタの感染は根絶されているが、野生のイノシシが保有している。

● ランピースキン病 インド (JHARKHAND)
Summary
野良のウシの保護施設でランピースキン病の発生が確認された。

● 狂犬病 バングラデシュ (RANGPUR)
Summary
Saidpur town において、野犬の集団に歩行者が襲われ現地の病院で初期治療を受けた。