2025年8月14日(1/2)

マラリア ルワンダ
ボツリヌス食中毒 イタリア

● マラリア ルワンダ
Summary
長年、患者数の減少が続いていたルワンダが、マラリアの驚くべき増加に見舞われている。保健当局はマラリア・ワクチンの供給を希望しない、とした先の決定を見直している。想定外であった感染増は、薬剤耐性、蚊族の行動の変化、環境の変化などの要因が原因と考えられている。ルワンダ政府当局はワクチンの使用を検討するなど、戦略の再考を行なって2030年までのマラリア排除の目標を掲げている。

● ボツリヌス食中毒 イタリア (CALABRIA)
Summary
イタリア国内のボツリヌス食中毒アウトブレイクにより、2人が死亡し、14人が入院となった。患者らは、 a food truck で購入したソーセージカブの葉 turnip tops が入ったサンドイッチを食べていた。the food truck owner and employees について調査が行われ、全国で問題のサンドイッチが差し押さえられた。

● 日本脳炎 インド (MADHYA PRADESH)
Summary
a district of Madhya Pradesh, India の幼児1名が日本脳炎で死亡した。

● リステリア症症 アルゼンチン、フランス・ベルギー(2件)
アルゼンチン (BUENOS AIRES, TUCUMAN)
Summary
生命の危険のある食中毒アウトブレイクは、チーズの消費に関係していた。遺伝学的解析による確認を通じた、ヒトの患者と一般的な感染源 a common source との関連が確定した,
国内ではじめての事例となった。水中または土壌中の細菌が原因となる、脆弱な人々については重症化する可能性のある疾患で、食品サンプルの検査などにより、特定のチーズ生産施設が、同菌汚染の原因であることが判明した。

フランスベルギー
Summary
フランス国内で、特定の食品が関係する食中毒にのためソフトチーズが回収されている。問題の食品会社の殺菌処理済みミルクチーズの摂取と疾患との関連が確認されている。ベルギーでは、同じ菌による感染例が1例が報告され、フランスのアウトブレイクと関係している。食品安全確保の対策は講じられているが、食品中の同菌を完全に除去することはできない。

● 麻疹 イスラエル
Summary
幼児1名が麻疹により死亡し、今回のアウトブレイクによる初めての死亡例となった。

● 腸管出血性大腸菌 EHEC アイスランド
Summary
アイスランドで記録的な数の大腸菌感染例が発生し、過去数年間の症例数を超えている。プレスクールの大規模アウトブレイクの主な原因は、ひき肉の汚染であった。

● ダニ媒介性脳炎、ライム病 リトアニア
Summary
夏から秋にかけての期間はダニの個体数が増えるため、ライム病やダニ媒介性脳炎などのダニ媒介性疾患の感染リスクが高まる。これらの疾患は健康上の深刻な問題につながるおそれがある。

● レプトスピラ症 フィリピン
Summary
レプトスピラ症の増加についての調査が議会で要求された。洪水の起こりやすい地域を中心に患者が増加していることへの政府対応の評価と、死亡を減らすための戦略の立案が求められている。

● 人獣共通感染症 台湾
Summary
The CDC は、いずれも動物に関係する2種類の届出感染症に関する最新状況 the latest developments を発表した。1例は野兎病、もう1例は渡航先で動物から感染したブルセラ症で、いずれも人獣共通感染症である。

● エムポックス ナイジェリア (ONDO)
Summary
The Ondo State 州政府当局は、州内でエムポックスが発生し、ワクチン接種を開始したと発表した。ワクチンの接種対象は18歳超で、無料の2回接種が行われる。患者の濃厚接触者と医療従事者にも接種が勧められている。

● ビブリオ・バルニフィカス感染症 米国 (MASSACHUSETTS)
Summary
遊泳中にまれな細菌感染症のビブリオ・バルニフィカス感染症に感染した症例が確認され、Falmouth の保健当局者が注意を呼びかけている。この菌は自然界の温度の高い沿岸部の水中に存在し、創感染や生のシーフードの摂取などにより感染する可能性がある。免疫が低下した人々は特に注意が必要となる。

● ネズミチフス 米国 (TEXAS)
Summary
テキサス州の警官が勤務中に罹患した病気により死亡した。the Robstown Police Department のベテラン警官は、市内の動物管理施設での勤務後に発病した。チフスと診断され、状態が悪化したためヒューストンの病院に搬送されたが死亡した。

● デング熱 ネパール
Summary
ネパールでは全国的にデング熱が報告されている。

● アフリカ豚熱 ベトナム(2)、マレーシア(3件)
VIET NAM (DONG NAI)  (DAK LAK) 
Summary
Dong Nai province 当局は、アフリカ豚熱アウトブレイクに関する会議を開いた。多数のブタを飼育する同地域では対策が実施されている。

Summary
Dak Lak province におけるアフリカ豚熱アウトブレイクにより、広い地域で across multiple communes and wards 感染した多数のブタの処理が行われている。

MALAYSIA (PENANG) 
Summary
新たな養豚場でアフリカ豚熱が確認され、Kampung Selamat における発生農場は5か所となった。

● 悪性カタル熱 インド (MAHARASHTRA)
Summary
インドの動物園の野生動物1頭の、国内初の悪性カタル熱ウイルス the Malignant Catarrhal Fever (MCF) virus 感染が確認された。

● ブルセラ症 韓国 (INCHEON) 
Summary
Incheon の1か所の農場が、ブルセラ症アウトブレイクへの対応に追われている。

● 鳥パラミクソウイルス ルクセンブルグ PPMV-1
Summary
ルクセンブルグで1羽の野生のハトが、ニューカッスル病と診断された。ヒトや食品安全に対する脅威はない。

● 鳥インフルエンザ インド (UTTAR PRADESH) H5亜型
Summary
養鶏場で鳥インフルエンザが確認されたことを受け、地域当局は3週間の家きんの販売及び移動の禁止を指示した。