コクシジオイデス症 米国
蝿蛆症 ベリーズ
● コクシジオイデス症 米国 (CALIFORNIA)
Summary
カリフォルニア州の Valley fever cases 増加について保健当局が注意を呼びかけている。土壌由来の真菌を吸入することによる疾患で、米国南西部を中心に発生が確認されている。一部の人々にとってリスクは高まり、重症度にも差があり、COVID-19 に似た症状となることもある。重症例では入院や長期のケアが必要となる。土に関係する活動を通じて感染することが多い。予防策として、土埃の多い場所を避け、マスクを着用することなどがある。診断は血液検査や画像診断等により、抗真菌薬で治療される。
● 蝿蛆症 ベリーズ (CAYO)
Summary
ベリーズ国内初となる、ヒトの新世界ウジバエの感染例が確認された。Cochliomyia hominivorax fly から感染する寄生虫で、幼虫期に生きた組織を食べることで痛みや時に生命に危険がおよぶ合併症の原因となる。家畜でみられることが多い一方、ヒトの感染例はまれであり、保健当局が注視している。
● リステリア症 欧州
Summary
複数国におけるリステリア菌 Listeria monocytogenes 感染症アウトブレイクが確認されており、フランスの殺菌処理済ソフトチーズのメーカーが関係している。特定日以前の製品の回収が行われている。汚染された可能性のある製品が、多数の国々に流通したおそれがある。
情報源 Food Safety News 2025年8月19日
French Listeria outbreak spreads to other countries; 2 patients dead
The European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC) は、25例の感染が確認されている、複数国でのリステリア症アウトブレイク a multi-country outbreak of Listeria monocytogenes への介入を行っている。
フランスでは2024年12月以降21例の感染が確認され、この中には2025年6月以降の18例が含まれており、2例の死亡例が発生している。患者の年齢は34歳から95歳で、11例が女性であった。菌の検出時期は、 between 7 Dec 2024, and 18 Jul 2025 となっている。
疫学的、微生物学的、および追跡による調査で、ウシとヤギのミルクの殺菌処理済ソフトチーズを製造するフランスの1社にたどり着いた。Santé Publique France with help from the National Listeria Reference Centre of Institut Pasteur, the General Directorate of Food (DGAL), and General Directorate of Health (DGS) による調査が行われている。
ベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェーにおいて、35歳から70歳までの4例の感染が確認されており、発症日は between 14 Apr and 9 Jul 2025 である。ベルギー、デンマーク、オランダの症例は、発症前にソフトチーズを摂取したと報告している。
Chavegrand 社は、2025年6月23日以前に製造されたすべてチーズ all batches of cheese を回収している。これらの製品には異なる商品名で販売されていた。
They can be identified by the health mark FR 23.117.001.
汚染のおそれのある製品は、以下の約30か国に出荷されている:
including the USA(米国), Australia, Austria, Belgium, Canada, Czech Republic, Côte d'Ivoire, Denmark, Finland, Germany, Hong Kong, Hungary, Italy, Japan(日本), the Netherlands, Singapore, Slovakia, South Korea, Spain, Sweden, Switzerland and the UK.
● 日本脳炎 インド (ARUNACHAL PRADESH)
Summary
the Longding district のある村で、ブタ1頭の日本脳炎の感染が確認された。同じ地域でヒトの感染が確認されたのに続くもので、公衆衛生上の懸念が高まっている。
● ペスト 米国 (CALIFORNIA)
Summary
South Lake Tahoe の住民1名がペストに感染したあと回復に向かっている。保健当局は、キャンプ中に感染ノミに刺咬されたものと考えている。ペストはカリフォルニア州の一部地域の自然界に存在しており、ヒトの感染はまれであるが重症となる。げっ歯類の生息地域では、野生のげっ歯類とノミを避けるよう注意が呼びかけられている。発熱、嘔気、リンパ節の腫脹などの症状があり、感染後早期であれば治療薬による治療が可能となる。
● 手足口病 米国 (MISSOURI)
Summary
Fort Leonard Wood の住民らの間で手足口病の感染が拡大している。
● サルモネラ感染症 米国 (CALIFORNIA)
Summary
アウトブレイクの発生が疑われ、ロサンゼルスのレストランが営業を停止している。不適切な食品の取り扱い、衛生手順の問題、安全でない食品温度管理など、複数の衛生規則違反が確認されたことによる措置である。2025年7月にこのレストランで様々なメニューを食べた客らから食中毒の訴えがあり、調査が行われた。
● ブタ連鎖球菌 ベトナム
Summary
ヒトのブタ連鎖球菌感染症対策を強化するよう、ベトナム保健省が各地域当局に指示した。重篤な合併症や死亡する場合があるとして、この人獣共通感染症の重症度が強調されている。市民に対しても、食品の安全な取り扱い、豚肉取り扱い時の衛生遵守、発症時ただちに受診することなどが周知されている。
● エムポックス ガーナ
Summary
The Ashanti Regional Health Directorate 保健当局により、複数地区におけるエムポックス感染例が確認されており、the Kumasi Metropolitan area でもっとも多くの感染が発生している。The Ghana Health Service (GHS) は全国的な感染増を報告している。最近の増加は、ガーナおよびアフリカ全域でのより大きな傾向の一部である。
● A型肝炎 カナダ (ONTARIO)
Summary
オンタリオ州のレストラン A restaurant in Tecumseh, Ontario から、従業員の A型肝炎への曝露について、公衆衛生当局に連絡が入った。オーナーによると、この従業員は発症後は勤務しておらず、レストランはただちに対応策を実施した。
● 原発性アメーバ髄膜脳炎 インド (KERALA)
Summary
ケララ州の幼児1名が、汚染された水中に生息するアメーバによる、まれな脳の感染症により死亡した。感染源や他の曝露例が調査されている。通常、淡水から感染する。
● マラリア 米国 (NEW JERSEY)
Summary
渡航歴のない、地域内感染が疑われるマラリア症例について、ニュージャージー州保健当局が調査している。米国内にマラリアは常在せず、まれな感染と考えられている。
● レジオネラ症 米国 (NEW YORK CITY)
Summary
Harlem におけるレジオネラ肺炎アウトブレイクにより複数の死亡が発生している。このアウトブレイクには冷却塔が関係しおり、すでに清掃および消毒作業が完了している。新規感染例は減少しており、菌の感染源が収まっていることが示唆されている。
● ポテトの病気、複数のウイルス ロシア: (NOVOSIBIRSK)
Summary
he Novosibirsk region of Russia において、ほとんどすべての種芋が、potato virus Y (PVY) なその様々なウイルスに感染し、高い感染率は近隣地域よりも著しく悪化している。
● アフリカ豚熱 ベトナム (DAK LAK)
Summary
Dak Lak province におけるアフリカ豚熱はより深刻な問題となっている。
● 鳥インフルエンザ インド (UTTAR PRADESH), H5N1
Summary
Uttarakhand and Uttar Pradesh の両当局が、鳥インフルエンザアウトブレイクの対応に当たっている。近隣地域から Uttarakhand への家きん製品の持ち込みが禁止されており、 Uttar Pradesh 州において Uttarakhand からのチキンと卵の供給は差し止められている。