結核 セネガル
● 結核 セネガル (ZIGUINCHOR)
Summary
The Ziguinchor region において懸念すべき結核の増加があり、保健当局がコミュニティへの周知に努めている。早期スクリーニングの不足、スティグマ、タバコの喫煙などが原因とみられている。
情報源 Senegal Direct [in French] 2025年8月4日
Alert in Ziguinchor: 420 tuberculosis cases reported in 6 months
The Ziguinchor region における結核の増加 a worrying upsurge in tuberculosis に対して警鐘が鳴らされている。Between January and June 2025 の間に少なくとも420 cases が確認されており、the Regional Health Directorate 当局により多発地域に指定されたと、the tuberculosis surveillance focal point in Ziguinchor が会議で発言した。
いくつかの要因として: 早期診断スクリーニングの欠如 early screening, 疾患に伴うスティグマ the stigma, タバコ喫煙 tobacco use が挙げられている。
● 重症熱性血小板減少症候群 韓国 (GWANGJU)
Summary
韓国の獣医学検査技師が、イヌ咬傷により重症熱性血小板減少症に罹患した。分子学的検査の結果、イヌからこの検査技師に同ウイルスに感染したことが確かめられた。咬んだイヌは病気を発症していた。イヌ咬傷により同ウイルスに感染する可能性があり、感染予防策と、獣医学および医学の双方の現場に周知する必要性が示された。
● チクングニア フランス、中国(2件)
フランス (NOUVELLE-AQUITAINE)
Summary
a French border town においてチクングニア地域内感染例が確認され、さらに2例にも感染の疑いがあることから、The Basque Country が監視体制を強めている。主なベクターである the tiger mosquito が存在することから、周辺地域でも蚊族対策やサーベイランスなどの体制を強化している。
中国 (HONG KONG) ex GUANGDONG
Summary
香港の12歳男児が、アウトブレイク発生地域から戻ったあと、チクングニア熱と診断された。男児の症状は安定しており、母親には感染の症状はない。
● エムポックス ケニア (NYERI)
Summary
ケニア国内の新たな地域 A new county において初めてのエムポックス感染例が確認された。接触者の確認が行われている。国境での検査を強化し、患者との濃厚接触を避けるよう呼びかけている。
● 百日咳 米国 GUAM: (US TERRITORY)
Summary
2025年の2例目となる、グアムのワクチン未接種の乳児の百日咳感染が確認された。
● インフルエンザ 米国 2023-2025
Summary
米国の小児の間のインフルエンザ関連急性壊死性脳症に関する調査報告。目的は、臨床症状、治療、重症神経症状の予後を明らかにすることである。ほとんどの患児が生来健康であったが、発症及び死亡のいずれも高率だった。予防対策、早期診断、積極的治療、治療プロトコールの標準化などが求められている。
情報源 JAMA 2025年7月30日
原著タイトル Influenza-Associated Acute Necrotizing Encephalopathy (IA-ANE) Working Group. Influenza-Associated Acute Necrotizing Encephalopathy in US Children. JAMA. 2025.
Key points
Question:
What were the clinical characteristics, management approaches, and outcomes among children with influenza-associated acute necrotizing encephalopathy (ANE) in the US during the 2023-2024 and 2024-2025 influenza seasons?
Findings:
Meaning:
Influenza-associated ANE represents a rare but devastating neurologic complication primarily affecting previously healthy children. The high morbidity and mortality emphasize the need for prevention, early recognition, intensive treatment, and standardized management protocols.
● コレラ スーダン (NORTH DARFUR)
Summary
コレラ・アウトブレイクが、through Darfur and other conflict-affected regions of Sudan に拡大し、特に小児の感染が際立っている。内戦による医療施設の破壊、安全な水の欠如、食料不安などなどがアウトブレイクにつながっている。複数の地域でワクチン接種キャンペーンが実施されている。
● レプトスピラ症 フィリピン
Summary
最近発生した洪水の後、レプトスピラ症の増加があるとして保健当局が注意を呼びかけている。洪水の水には触れないように注意し、触れてしまった場合は曝露した皮膚を洗うようアドバイスされている。レプトスピラ症は洪水の水に触れることでも感染する可能性があり、発熱、頭痛、筋肉痛などの症状があり、重症化するおそれがある。
● 狂犬病 ネパール (BAGMATI)
Summary
農村部の各地で致死性ウイルスにより、死亡や多数の人々へのリスクが生じている。保健当局は一斉ワクチン接種キャンペーンを開始した。認識の不足、治療アクセスの制限、事例の過少報告などの問題がある。
● カンピロバクター症、腸管出血性大腸菌 EHEC 米国 (FLORIDA)
Summary
フロリダ州の中部及び北東部において、生ミルクの摂取が関係する複数の感染症が報告されている。衛生手順に問題のある特定の農場に関連している。
● 食中毒 コンゴ民主共和国 (NORTH KIVU)
Summary
the Byungu health area において食中毒アウトブレイクが発生し、死亡と多数の患者が報告されている。水様下痢と嘔吐の症状が報告されている。リソース不足とアクセスの困難さのため、人道支援が求められている。
● 麻疹 ルーマニア、米国(2件)
ルーマニア
Summary
ルーマニアの医師らは、麻疹アウトブレイクの原因であるワクチン忌避と誤情報と闘っている。市民への教育にもかかわらず、ワクチンの安全性への懸念と、反ワクチン情報の拡散のため、多くの保護者らが子どもへのワクチン接種を躊躇っている。貧困、限定された医療機関へのアクセス、誤情報の拡散により、ワクチン接種率が低いままとなっている。
米国 (WISCONSIN)
Summary
ウィスコンシン州 Oconto County, Wisconsin において麻疹感染が確認され、今年はじめての感染例となった。感染の暴露は州外への旅行であった。特に幼稚園児らのワクチン接種率が低いことから、アウトブレイクが発生するリスクがある。
● サルモネラ感染症 ロシア (ST. PETERSBURG)
Summary
ベラルーシからの旅行者2名が、サンクトペテルスブルグの観光船内で食べたスナックによる食中毒を発症した。リフレッシュメント付きの夕方のツアーのあと、乗船客3名が体調を崩した。船内での食事以外は食べていないと述べている。傷んでいた食事ではなく、不衛生な環境が原因と見られている。
● ボツリヌス食中毒 フランス (PAYS DE LA LOIRE)
Summary
ケーキが関係するボツリヌス食中毒による死者が発生した。入院を必要とするほど重症化している。ボツリヌス菌によるトキシンが原因となる重症疾患で、汚染のある食品の摂取の数時間から数日後に症状が現れる。
● アブラナ科植物の病気、LETTUCE CHLOROSIS VIRUS 中国
Summary
2021年に中国国内で、 lettuce chlorosis virus (LCV) によるはじめての白菜の感染が確認された。
● アフリカ豚熱 カンボジア、ベトナム(2件)
CAMBODIA
Summary
カンボジアでのアフリカ豚熱再興に関するフォローアップ報告。
VIET NAM (PHU THO)
Summary
Phu Tho province におけるアフリカ豚熱は、多数の地域と家族に影響を及ぼしている。多くの家畜を飼育する地域で感染が拡大し、ブタの大量処分が行われている。アウトブレイクの最も深刻な被害を受けている地域の1つとなっている。
● 鳥インフルエンザ カンボジア HPAI, H5N1
Summary
家きんの鳥インフルエンザアウトブレイクに関するフォローアップ報告。高病原性 H5N1
鳥インフルエンザによるアウトブレイクで、一旦排除された疾患の再興と考えられている。2件の新たなアウトブレイクについても報告されている。