マラリア 米国、地域内感染疑い
● マラリア 米国 (WASHINGTON)
Alert ID: 8726343
Summary
最近の渡航歴のない an East Pierce County woman 女性が地域内でマラリアに感染した疑いがあり、保健当局が調査を行っている。蚊族の刺咬によるとみられる感染源について、州及び政府当局が協力して調査している。地域内でマラリアに感染するリスクはきわめて低いと考えられるが、保健当局は蚊族の捕獲と検査を行っている。
情報源 Tacoma-Pierce County Health Department 2025年8月6日
We are investigating possible locally acquired case of malaria
最近の渡航歴のない女性1名 An East Pierce County woman が8月2日、マラリア malaria と診断された。現在治療を受けており、ひきつづき健康状態を注視している。ワシントン州保健当局 Washington State Department of Health (DOH) and CDC は協力して感染源を調査している。この女性は最近州内でマラリアに感染した可能性があり、確認されればワシントン州ではじめてのマラリアの地域内感染例となる。もっとも可能性が高いのは、渡航関連のマラリア感染患者を刺咬した蚊族が、次いでこの患者を刺咬したことによる感染である。
Pierce County 内でのマラリア感染リスクはきわめて低いことに変わりない、と Tacoma-Pierce County Health Officer は述べている。
マラリアは蚊が媒介する寄生虫による疾患で、典型的な症状は発熱、頭痛、倦怠感で、ほかに嘔気、嘔吐、下痢などの症状が見られることもある。ほとんどの症例の潜伏期間は7-30日間で、ヒトからヒトに直接感染が伝播されることはない [注射針の共用を除く - Mod.LL]。
抗マラリア薬により治療が可能であるが、診断しただちに治療が行われない場合は致死的となる可能性がある。
米国内では毎年渡航に関連して about 2000-2500 例、Washington では about 20-70例のマラリア感染が報告されている。2023年、米国内では20年ぶりとなる蚊族により伝播された地域内マラリア感染例が確認されている。Between May and October 2023 の間に、10 cases across 4 states が報告されている。
マラリアを伝播するハマダラカ The Anopheles mosquitoes は全米 across the US に生息している。幸いこの時期の Pierce County の蚊族の個体数は減少しつつある。
● 結核 米国 (WASHINGTON)
Summary
移民一時滞在センターで結核疑いの症例 cases について調査が行われている。
● 食中毒 ウクライナ (LVIV)
Summary
ウクライナ国内のこどもキャンプで食中毒が発生した。小児を中心に多数の患者が急性消化器症状で入院した。食事内容を対象に原因が調査されている。
● Q熱 スロバキア (TRENCIN)
Summary
ある村で、細菌が原因となる人獣共通感染症の Q熱アウトブレイクが発生している。感染した動物やその産品との接触により感染が伝播されるほか、空気感染伝播することもある。住民と動物を扱う職業の従事者に注意が呼びかけられている。
● ビブリオ症 米国 (NORTH CAROLINA)
Summary
危険なビブリオ・バルニフィカス菌を含むビブリオ菌属による感染症は、暖かくなるとより多くなる。水温の高い沿岸部の水中に存在し、開放創から侵入し、深刻な組織障害の原因となるおそれがある。感染はまれであるが、このような水の中で泳いだ後は、シャワーと傷の消毒を行うなどの注意が重要である。他のビブリオ菌は、生や加熱が十分でない魚介類の接種に関係する食中毒の原因となる。
● 食中毒 北朝鮮 (SOUTH PYONGAN)
Summary
北朝鮮のイヌ肉レストランが、客らの食中毒のため営業停止となった。レストランは、水と電力の不足と闘っており、食品の冷蔵と衛生遵守が影響を受けていた。
● 狂犬病 インド (KARNATAKA)
Summary
Karnataka 州の2025年上半期のイヌ咬傷と狂犬病関連死亡例は、前年と比べて著しく増加した。
● ポリオ パキスタン (KHYBER PAKHTUNKHWA)
Summary
2025年、パキスタン国内で新たなポリオ感染が確認され、小児への脅威が続いていることへの懸念が高まった。麻痺の原因となることもある感染力の強いこの疾患に対し、くり返しワクチンを接種することの重要性が保健当局により強調されている。
● 黄熱 コロンビア
Summary
2025年、コロンビア国内で黄熱アウトブレイクが発生している。the Tolima Department に集中しているが、他の地域でも感染が報告されている。
● サルモネラ感染症 カナダ
Summary
ピスタチオ pistachios and pistachio-containing products が関係するサルモネラ感染症アウトブレイクについて、公衆衛生当局の調査が行われている。問題の製品が特定され、摂取や販売を行わないよう呼びかけられている。
● レジオネラ症 米国 (NEW YORK CITY)
Summary
the Harlem area of New York City において、レジオネラ肺炎クラスターが発生している。保健当局はアウトブレイクの調査を行うとともに、同地域でインフルエンザ様症状がある場合は医療機関を受診するようアドバイスを行っている。温かい水の中にいる細菌による肺炎の1種で、汚染された水の水蒸気を吸入することで感染する。保健当局は市の上水道は安全であり、問題が確認された複数の冷却塔の修理は完了したとしている。
● COVID-19 米国
Alert ID: 8726337
Summary
A recent poll indicates that a majority of American adults do not plan to receive the COVID-19 booster shot this autumn.
● 鳥インフルエンザ、ヒト タイ
Summary
カンボジアのアウトブレイクを受け、タイ国内で鳥インフルエンザ対策が強化されている。
● 口蹄疫 モンゴル (ULAANBAATAR) Summary
モンゴルで再興した口蹄疫について詳しく報告する。2025年7月に開始したアウトブレイクは、同8月に終息した。臨床症状と検査により確定診断され、O serotype と確認された。
● アフリカ豚熱 ベトナム (LAM DONG, HUE CITY)
1件目の報告では、書類が不十分なままブタを輸送していたトラック1台が発見された。
2件目で、市内の小規模で規制を受けていない養豚場を中心とするアフリカ豚熱アウトブレイクの詳細が報告されている。
● 鳥インフルエンザ ノルウェー (SVALBARD AND JAN MAYEN ISLANDS) , HPAI H5N5
Summary
スバールバル Svalbard のホッキョクギツネ arctic foxes では初めてとなる、高病原性鳥インフルエンザウイルス感染が確認された。The virus subtype H5N5 は、これまでこの地域の野鳥とほ乳類の感染が確認されていた。狂犬病に類似する神経学的症状を起こすことがあり、弱った動物に近づいてはいけない。