コレラ イエメン WHO
リフトバレー熱 セネガル、モーリタニア
〇 コレラ イエメン
Summary
Between 01 Jan and 31 Aug 2025 の期間に7万2260例のコレラまたは急性水様性下痢症の症例と201例の死亡例（致死率0.3%）が報告されている。8月には症例数が28％減少したが、死者数は26％増加した。患者の大部分が Al Hudaydah, Taiz, and Ibb governorates に集中して発生している。
イエメンのコレラ：72 260 cases and 201 deaths reported, January–August 2025
Key findings
・From 01 Jan to 31 Aug 2025, Yemen reported 72 260 cholera and acute watery diarrhea (AWD) cases, including 201 deaths (case fatality rate: 0.3%).
・過去28日間（2025年8月）に全国で1万848例と34例の死亡が記録された。
・月別では28％減少したが、死者数は26％増加した。
・人口10万対の発生率は214例である。
・患者の大部分が Al Hudaydah, Taiz, and Ibb などの人口密集地域で発生している。
・供給が限られているため、1回のみの経口コレラワクチン接種キャンペーン Only single-dose oral cholera vaccine campaigns が行われている。
情報源 World Health Organization (WHO). Multi-country outbreak of cholera, external situation report no. 30. 26 Sep 2025
Multi-country outbreak of cholera, external situation report #30 -26 September 2025
Overview
From 1 January to 31 August 2025 に、世界 32 countries across five WHO regions から、累計46万2890例のコレラ cholera cases と 5869例の死亡 deathsが報告されている。
東地中海地域 the Eastern Mediterranean Region が最も多く報告しており, 次いでアフリカ the African Region, 東南アジア the South-East Asia Region, 南北アメリカ the Region of the Americas, 西太平洋 the Western Pacific Region の順で、欧州 the European Region は報告していない。
2025年8月 (epidemiological weeks 32 to 35)、新たに合計 5万7215例のコレラ new cholera and acute watery diarrhoea cases from 23 countries, territories, areas (hereafter countries) across three WHO regions が報告されたが、7月から16％の減少となった。758例の死亡 cholera-related deaths globally が報告され、前月比 a 22% decrease from the previous month である。
2025年8月現在、経口コレラワクチンの平均備蓄量は260万ドースで、緊急用備蓄500万ドース未満である。
〇 リフトバレー熱 セネガル、モーリタニア
セネガル
Summary
Senegal’s Saint-Louis region において危機的なリフトバレー熱アウトブレイクが発生中で、9月28日の時点で20例以上の感染と、7例を超える死亡が発生し、過去のアウトブレイクより深刻な状況となっている。
北部のリフトバレー熱アウトブレイク悪化、緊急対策実施中
Key findings
・北部 northern Senegal’s Saint-Louis region のリフトバレー熱 Rift Valley fever (RVF) の拡大が続いており、感染と死亡 provisional reports of ~20 cases and 8 deaths が報告され、保健相 the Minister of Health は critical と説明している。
・情報源により報告数にバラツキ with cases ranging from 20 to 22 and deaths from 7 to 9.
モーリタニア
Summary
保健省により、セネガル国境付近 Rosso, Trarza Region, near the Senegal border で発生した、2022年以来となるリフトバレー熱 Rift Valley fever によるヒトの死亡例が確認された。隔離されている接触者10人に今のところ症状は確認されていない。
モリータニア国内のセネガル国境付近 Rosso, Trarza Region でリフトバレー熱による死者報告、セネガルで流行発生中
Key findings
・保健省 Mauritania’s Ministry of Health が2022年以来のとなるリフトバレー熱による死亡患者 the first death from Rift Valley fever (RVF) since 2022, confirmed in Rosso, Trarza Region, as of 28 Sep 2025 を報告した。
・死亡患者は近隣国 an unspecified neighboring country から Rosso に入り、重症出血熱症状を発症し、現地病院で死亡した。
・ the National Institute of Public Health/National Institute of Health Research の検査により RVF が核に漁れている。
・接触者は検疫・監視されているが、現時点で症状は認められていない。
・a rural border area (Rosso), near the Senegal border で発生し、国境を越える移動がみられる場所である。
● エボラウイルス病 コンゴ民主共和国 (KASAI)
Summary
コンゴ民主共和国のエボラ・アウトブレイクにより死者が発生している。
● 狂犬病 ロシア (LENINGRAD)
Summary
レニングラード the Leningrad region で10年ぶりの、狂犬病による死亡患者が確認された。国外で受けたイヌ咬傷による感染である。both St. Petersburg and the Leningrad region のいずれにおいても動物咬傷の件数が増加が確認されており、その多くは小児が受傷している。
● デング熱 タイ、インド、スリランカ、バングラデシュ
タイ
Summary
公衆衛生省が、RS ウイルスとデング熱の増加への注意を呼びかけている。異常な天候が増加の原因と説明している。
インド (PUNJAB)
Summary
Ludhiana では9月初旬の豪雨のあと、デング熱が著しく増加し前年の症例数を超えている。
スリランカ
Summary
モンスーンシーズンの中、保健当局はデング熱感染拡大の予防対策を取るよう、市民に呼びかけられている。
バングラデシュ
Summary
新たな感染例と死亡例について、保健当局が報告した。各地 across multiple divisions and city corporations で入院患者が発生している。
○ HIV フィジー
Summary
フィジーは世界でもっとも急速な HIV 感染増加を経験しており、2025年初から5か月間に新たに800例以上の感染が確認され、年末までに3000例を超えると予想されている。
2025年1月に全国的クライシスが宣言されたアウトブレイクは、注射用薬物使用、若年者の注射、検査・治療・医薬品の深刻な不足により拍車がかかっている。推定9000人が HIV 感染の状態とみられている。
フィジーは世界でもっとも急速な HIV 増加国の1つ、2025年末までに新たに3000例超と予測
Key findings
・2025年1月に an HIV outbreak, citing a national crisis status が宣言された。
・年初から5か月間に 800例を超える new HIV cases が確認され、2025年末までに3000例を超えると予測。
・推定9000人が living with HIV in Fiji. This is reported to be the fastest-growing HIV epidemic globally.
○ 麻疹 ニュージーランド
Summary
ニュージーランド北島で、今回確認の1例と過去3例を含む麻疹アウトブレイクが発生し、Queenstown においてこれらと関連がなく、海外旅行が関係する新たな感染が確認された。
Queensland で新たな麻疹1例、ほか北島で4例が報告
Key findings
・A new case of measles was confirmed in Queenstown, New Zealand, on 26 Sep 2025 が報告され、以前の previous Northland cases との関連は認められていない; 新たな感染例は海外旅行に関連すると見られており、現在隔離されている。
・保健当局 National Clinical Director of Protection, National Public Health Service によると北島 Northland で確認されているのは4例: one currently confirmed case and three past cases that are no longer infectious, including one in a returning traveler from Asia.
情報源 National Public Health Service . Northland measles update, 27 Sep 2025
Four measles cases have now been identified in Northland, with one confirmed case and three historical cases
the Bay of Islands の住民らに、麻疹の感染症状に注意するよう呼びかけられている。9月初旬以降、コミュニティ内で検知されていない麻疹感染伝播が発生しているおそれがあり、Bay of Islands Hospital での複数の曝露が注目されている。
○ レジオネラ症 フランス
Summary
2025年9月27日現在、 Port-sur-Saône, Haute-Saône, France において、地域内の発生予測を超える、死者2名を含む7例のレジオネラ肺炎の症例が確認されている。Savoie の別のクラスターでは、45例の感染と死亡1例が発生した。
フランス国内のレジオネラ肺炎クラスター： Haute-Saône で死者2例を含む7例、 Savoie で45例
Key findings
・As of 27 Sep 2025、7例のレジオネラ肺炎 cases of Legionnaires’ disease in the Port-sur-Saône district, Haute-Saône, France が確認され、うち2例が死亡したと報告されている。
・1例目の報告は 13 Aug 2025, 最新の症例は 27 Sep 2025 に報告された。
・すべての患者が、約3000人が住む同一の地区 the same district of Port-sur-Saône の住民または頻繁に訪れていた人々であった。
・環境検査の結果が待たれている。
・Savoie, Auvergne-Rhône-Alpes では、これとは別のクラスターが報告されており、9月24日現在、45例と死亡1例が確認されている。
情報源 Agence Régionale de Santé Bourgogne-Franche-Comté (Regional Health Agency Bourgogne-Franche-Comté). 25 Sep 2025 (in French)
Press release. Several cases of Legionnaires' disease identified in the Port-sur-Saône sector.
○ ポリオ パキスタン
Summary
Pakistan remains one of only two countries where wild poliovirus (WPV-1) is still endemic.
パキスタン Sindh province で新たな2例の野生株1型ポリオウイルス感染例報告、2025年29例に
Key findings
・新たに2例の野生株1型ポリオウイルス感染例 poliovirus cases (WPV-1) が、9月29日 Sindh province, Pakistan において確認された。Badin and Thatta districts の女児2名である。
・2025年のパキスタン国内の症例 confirmed WPV-1 cases は合計29例となった：18 in Khyber Pakhtunkhwa, 9 in Sindh, and one each in Punjab and Gilgit-Baltistan.
● ポテトの病気、POTATO MOP-TOP VIRUS オーストラリア
Summary
Australia has determined that eradicating the potato mop-top virus (PMTV) is not possible due to challenges in detection, the virus's persistence, and the presence of its vector.
● 炭疽 南アフリカ (KRUGER NATIONAL PARK)
Summary
Anthrax cases have been reported in Kruger National Park（国立公園）, which is consistent with the disease's natural cycle in the area.