麻疹 フランス Eurosurveillance
ハンタウイルス アルゼンチン
大腸菌 フランス、ベルギー、英国
● 麻疹 フランス (AUVERGNE-RHONE-ALPES) , 2023
Summary
フランスの中学校で、ワクチンを接種していた生徒を中心とする麻疹アウトブレイクが発生した。ワクチンの有効性と感染対策について検討した。
アウトブレイクは輸入感染例に関連し、校内の濃厚接触が感染拡大につながった。特に1回目のワクチン接種が1歳以降であった場合にワクチンは有効だった。1回目の接種が12か月より早い時期に行われた場合のキャッチアップワクチンの必要性を支持する結果となった。
情報源 Eurosurveillance 2025年11月20日
原著タイトル Investigation of a measles outbreak in a highly vaccinated middle school, France, 2023. Eurosurveillance 2025;30 (46)
○● ハンタウイルス アルゼンチン (SALTA)
Four new hantavirus cases confirmed in Salta Province, Argentina, in one week, bringing the 2025 provincial total to eight
Summary
アルゼンチンにはハンタウイルスが常在し、毎年約100例のハンタウイルス感染患者が報告されている。従来、農村部での曝露に関連していたが、provinces like Buenos Aires などの都市及び近郊での感染伝播が増加し懸念が拡がっている。
Key findings
・新たな4例のハンタウイルス肺症候群の感染例 new cases of hantavirus pulmonary syndrome が Salta province during the last epidemiological week (EW 45, between Nov 2 and 8) で報告された。
・Of these, one was registered in General Enrique Mosconi, one in Embarcación and two in San Ramón de la Nueva Orán.
・Salta における2025年の累積患者数は8例; Orán being the most affected department, accounting for 50% of the positive cases with cases recorded in Gaona (1), Joaquín V. González (1), Hipólito Yrigoyen (2), General Enrique Mosconi (1), Vessel (1), Oran (2).
年齢は5歳から45歳。これまでに3例の死亡が記録されている。
Summary
マウスが媒介するハンタウイルスについて、当局 The Ministry of Public Health が市民に注意を呼びかけている。
● 大腸菌感染症 フランス、ベルギー、英国
Summary
重篤な溶血性尿毒症症候群 HUS の合併症を含む大腸菌感染症アウトブレイクについて感染症会議で議論された。特にフランスとベルギーのアウトブレイクと、イングランドの HUS の1例が議題となった。フランスのアウトブレイクには生ミルクのチーズが関係し現在回収されている。ベルギーのアウトブレイクは高齢者施設で提供された生のひき肉が関係していた。イングランドの HUS の1例の調査で実数よりも少ない報告がなされていたがことが明らかになった。
● A型肝炎 ハンガリー
Summary
2025年、ハンガリーでは過去の年平均を上回る A型肝炎アウトブレイクが発生している。周期的な発生と新たなウイルス株の新興が感染増加につながっている。
● 食中毒 ベトナム(THUA THIEN-HUE) サバ科
Summary
Hué において17人の労働者が、職場で出された食事による食中毒を発症し入院となった。ツナに含まれるヒスタミンが原因であることが判明した。
● 乳児ボツリヌス症 米国、粉ミルク
Summary
汚染の疑いがあり回収されている粉ミルク ByHeart baby formula が、今も店頭に残っていることが明らかになった。検査により、乳児に重篤な疾患を引き起こすおそれのある細菌が確認されている。
● リーシュマニア症 パラグアイ
Summary
ヒト及びイヌのリーシュマニア症の増加が続いている。環境調査の強化、獣医学的対策の継続、共生習慣の見直しが提言されている。
● レジオネラ症 イタリア: (ミラノ、LOMBARDY)
Summary
ミラノ the San Siro district of Milan において、リーシュマニア症アウトブレイクの発生が確認されている。屋内、その他の場所からのサンプリングによる感染源調査が行われている。
● 胃腸炎 トルコ (ISTANBUL)
Summary
オランダの姉妹2名がイスタンブールで入院し、食中毒が疑われている。短期間の休暇で同市に滞在し、複数のレストランで食事を摂っていた。1名は治療後退院となったが、もう1名も入院中であるが危険な状態ではない。
○ 馬ヘルペスウイルス 米国 (TEXAS)
Summary
テキサス州動物衛生当局により、Waco でのイベントに参加したウマ1頭 a Quarter Horse の馬ヘルペスウイルス感染 a case of equine herpes myeloencephalopathy (EHM) 我確認された。
○ 鳥インフルエンザ カナダ (ONTARIO)
Summary
オンタリオ州の養鶏場 a poultry farm near Strathroy, Ontario で高病原性鳥インフルエンザのアウトブレイクが報告された。2025年春以降の州内で2件目の事例である。
○ SENECA VALLEY VIRUS カナダ: (MANITOBA) 、養豚
Summary
Seneca Valley Virus (SVV) の感染例が最近マニトバ州のメスのブタの群れで報告され、現在も家畜の間でウイルスが継続して存在することが示された。
○ 出血性敗血症、アンテロープ インド: (KARNATAKA) 動物園