クリミア・コンゴ出血熱 ナミビア
〇 クリミア・コンゴ出血熱 ナミビア
Summary
Windhoek において1名の死亡例が確認され、ナミビアでクリミア・コンゴ出血熱アウトブレイクの発生が確認された。2016年以降、8例目の確定患者であるが、都市部では初めての症例である。曝露リスクと場所の情報は不明である。保健当局によると、2016年から2023年までに7例の患者が確認されており、うち4例が死亡し致死率は57％である。
Fatal Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) case in Windhoek, Namibia
情報源 Namibian Ministry of Health and Social Services (MoHSS) 24 Nov 2025 (Facebook page)
Key findings
・Windhoek において18日に入院し19日に死亡した患者1名の、クリミア・コンゴ出血熱ウイルス感染が確認され、24日にアウトブレイクの発生が確定した。ナミビアの首都における死亡例となった。
・過去に7例の confirmed CCHF cases と死亡4例が between 2016 and 2023 が確認されており、これまで散発的な発生となっている。
〇 マールブルグ病 エチオピア
Summary
エチオピア初のマールブルグ病アウトブレイクが確認されており、南スーダンとの国境に近い南の町 Jinka town in the southern Omo region near the border with South Sudan で8例の患者が報告されている。東アフリカの広い地域で感染の増加が見られており、タンザニア、ルワンダ、赤道ギニアで最近アウトブレイクが発生している。
Timeline
- 13 Nov 2025: 出血熱疑い例が WHO に報告
- 14 Nov 2025: 保健省の検査によりマールブルグウイルス病と確定診断
- 17 Nov 2025: 保健省が合計17例の疑い例を報告し、確定例と疑い例の中の各3例が死亡
- 19 Nov 2025: 28例の疑い例のうち、4例が確定診断されうち3例が死亡と報告
- 21 Nov 2025: 確定例が8例となり、うち4例が死亡
- 24 Nov 2025: 確定例が10例となり、うち5例が死亡
Ethiopia's Marburg virus disease outbreak grows to 10 confirmed cases with at least 8 deaths (5 among confirmed, 3 in suspected patients)
Key findings
・11月24日に保健省がマールブルグ病について報告を行い、10例が確定例となり、64例の疑い例からの検体を提出。
・確定例のうち、5例が死亡し、5例が現在治療中
〇 マラリア ナイジェリア
Summary
2025年9月までのナイジェリアのマラリア感染確定例は2450万例に達し、2023年の年間報告数の2410万例をすでに超えた。2021年の6800万例に匹敵するおそれがある。ナイジェリアは世界全体のマラリア患者の1/4以上、関連死亡例の1/3近くを占めている。
Nigeria reports over 24.5 million malaria cases in nine months exceeding recent annual totals
Key findings
・ナイジェリアでは 24 467 232 confirmed malaria cases between January and September 2025 が報告されたことが、data from the 2025 National Health Statistics Report presented at the Joint Annual Review in Abuja で示されており、年間報告数 The 2025 National Health Statistics Report は公開されていない。
・3回の四半期を通じて継続的に増加している: 7.3 million cases (January–March), 7.8 million cases (April–June), and 9.3 million cases (July–September) が、雨期にもっとも大きな負担がかかっている。
〇● 麻疹 コンゴ民主共和国、米国、オーストラリア、イスラエル
コンゴ民主共和国
Summary
コレラと麻疹のアウトブレイクが発生し、エボラウイルス病のアウトブレイクの影響が残る中、 "syndemic dynamics"に直面している。2025年8月末までに5万1812例以上の麻疹感染と794例の死亡が報告されている。
Democratic Republic of Congo faces continued measles outbreak amidst armed conflict, with Lomami, North and South Kivu being most affected
Key findings
・コンゴ民主共和国内の多くのエリアで麻疹アウトブレイクの発生が続いており、最も深刻であるのは North Kivu となっている。 epidemiological week 35, ending 30 August 2025 の時点で5万1 812 cases and 794 deaths (case fatality rate of 1.53%) が報告されている。
・合計患者数は 2023 (311 500) and 2024 (102 539) がより多数であったが、Haut-Lomami, South Kivu and North Kivu regions の負荷が大きい状況が続いている。
米国 (UTAH, SOUTH CAROLINA)
Summary
ある高校で複数の生徒が麻疹と診断された。また別の地域では、空港職員1名と教会を訪れた1名が麻疹と診断された。
オーストラリア (TASMANIA)
Summary
最近1例の感染が確認されたことから、タスマニア保健当局は市民に注意を呼びかけている。この患者は最近の感染例との関連が疑われている。
イスラエル (HAZAFON)
Summary
ワクチン未接種の乳児1名が麻疹感染により死亡した。入院時に危険な状態で、治療にもかかわらず死亡した。
● アニサキス症 ギリシャ (MACEDONIA AND THRACE)
Summary
ギリシャの若年男性が寿司を食べて重い病気を発症し入院となった。寄生虫のアニサキス the Anisakis parasite によるものと診断された。ギリシャで初めての報告例となった。
● インフルエンザ マレーシア
Summary
疫学第45週のマレーシアのインフルエンザ発生状況は、前週に比べやや低下した。インフルエンザウイルスの変異は確認されていない。
○ 高病原性鳥インフルエンザ 世界
Summary
the latest WOAH HPAI report, October 2025 によると、世界的に新たな高病原性鳥インフルエンザシーズンが開始したことが示され、家きんの72件と、家きん以外の154件の、226件のアウトブレイクが報告されている。米国で340万羽以上が処分等により死亡し、20か国が新たな感染例を報告している。
H5N1 clade 2.3.4.4b remained the dominant strain, although Portugal detected a new H7 subtype in Madeira.
Global HPAI season (2025-2026) intensifies: Sharp increase in October outbreaks among poultry, wild birds, and mammals
情報源 High Pathogenicity Avian Influenza (HPAI) situation report 76 (October 2025). WOAH. 21 Nov 2025
● ココヤシの病気、WELIGAMA WILT スリランカ
Summary
The Coconut Cultivation Board has increased compensation for coconut trees cut down in the Matara District due to the spread of coconut root wilt disease.
● 原因不明のトマトの病気 バングラデシュ: (DHAKA)
Summary
An unknown disease is rapidly destroying tomato crops in the Dhaka division.