チクングニア、デング熱 キューバ
麻疹 WHO、ボリビア
HIV フィジー
〇 チクングニア、デング熱 キューバ
Summary
キューバにおいて、2025年11月後半に入ってもチクングニアとデング熱の高レベルの発生が続いており、新たに報告された5717例を含め3万8938例のチクングニア熱が報告され、2つのウイルス感染による死亡は合計33例が確認されている。検査の能力が限られており、チクングニア感染例の多くが臨床的疑い例であり、公開されている情報はない。
Follow-up report on chikungunya and dengue in Cuba, with 38 938 cases and 33 deaths. RFI on diagnostic confirmation
情報源 The Economic Times Healthworld/Reuters. 02 Dec 2025
Key findings
・6月から11月後半までの期間に、チクングニアまたはデングによる死者33例 (21 from chikungunya and 12 from dengue) が公衆衛生省により確認されているとの保健当局者の話が報じられている。死亡例のうち21例が小児である。
・the past epidemiological week に新たに5717例が報告され、合計感染者数が3万8938例となった。報告例の半数近くが11月の報告である。
・Out of 38 938 chikungunya cases, 37 678 (97%) were reportedly classified as clinically suspected, while 1260 cases were confirmed through PCR (polymerase chain reaction) testing.
・合計93例が重症チクングニア感染例に分類され、ほとんどが小児の患者である。
・デング熱アウトブレイクは across all 14 provinces and 43 municipalities で発生し、Matanzas and the Isle of Youth を除く most areas が流行ゾーンである。
〇● 麻疹 WHO、ボリビア
WHO
Summary
2024年、世界の麻疹感染例が推定1100万例に達したが、死亡例は約9万5000例に減少した。定期予防接種率は依然としてパンデミック前のレベルに達していない。
The Eastern Mediterranean, European, and South-East Asia Regions では著しく感染が増加 significant increases in cases した一方、 the African Region では著しい減少となっている。
Global measles situation (WHO report): Cases surged to 11 million in 2024 despite 88% reduction in mortality since 2000
情報源 WHO. Weekly Epidemiological Record, 2025, vol. 100, 48. 28 Nov 2025
Key findings
・2024年の世界の麻疹感染 Global measles cases は an estimated 38 million（3,800万）in 2000 から 11 million（1,100万）in 2024 に大きく減少した。20年間で71%減少したことになるが、2019 pre-pandemic levels との比較では8%の増加となる。
・死亡例 Global deathsは、from 2000 to 2024, dropping from around 777 000 to 95 000 と 88%減少し、 2024年の死亡は2019年から11％減少し、2000年以降もっとも低い数字となった。
・Regional trends varied: the Eastern Mediterranean（地中海）, European（欧州）, and South-East Asia（東南アジア）Regions saw increases of 86%, 47%, and 42% in cases compared to 2019, while the African Region（アフリカ）experienced a 40% decline in cases and a 50% decline in deaths.
ボリビア (SANTA CRUZ)
Summary
特定の地域で麻疹の増加が見られ、新たに健康上の注意喚起が行われた。極端なワクチン忌避のあるコミュニティの集中的なアウトブレイクが確認された。
〇 HIV フィジー
Summary
フィジーでは世界最速の HIV 感染拡大が起きており、2025年上半期に新たに1200例以上の感染が確認され、年内に2000例を超えると見込まれている。
2025年1月に a national crisis が宣言され、薬物注射、若年者での感染増、検査・治療・医薬品の不足などがアウトブレイクの原因となっている。現在約9000人が HIV 感染しており、深刻な公衆衛生リスクとなっている。
Follow up report on HIV cases in Fiji with 1226 new cases in first half of 2025, doubling from previous year
Key findings
・Fiji では2025年の1月から6月までの間に 1226 new HIV infections が報告され、2024年同期 the 552 cases 比で110％の増加となっている。
・The Central Division recorded the highest burden with 911 new cases (74.3 percent), followed by the Western Division with 252 cases (20.6 percent), the Northern Division with 50 cases (4.1 percent), and the Eastern Division with 13 cases (1.1 percent).
・15歳から34歳までの若年成人が新規感染例の80％を占めている。
・20例以上の新生児が、母児感染によるHIV感染と診断された。
・iTaukei communities recorded disproportionately higher notification rates across almost all age brackets.
● サルモネラ感染症 米国
Summary of Text 1:
チキンの安全性改善の努力にもかかわらず、チキンが関係するサルモネラ感染症アウトブレイク数はこの数十年間変わっていない。生のチキン raw chicken parts がアウトブレイクに関連することが多いことが、研究により示されている。
ニワトリのワクチン接種や処分作業時の感染コントロールなどが疾患を減少させることが示唆されている。
Summary of Text 2:
米国農務省による、チキン食品 raw, breaded, and stuffed chicken products に関する規則強化が停滞している。遅れている原因は、検査法の正確性への懸念である。家きん関連のサルモネラ疾患減少のための代替戦略を模索している。
● マラリア エルサルバドル、コンゴ民主共和国から
Summary
エルサルバドル保健省は、国内の複数のマラリア感染例を確認した。最近コンゴ民主共和国に渡航した患者である。早い時期に医療従事者からの報告や患者本人の訴えがあったにもかかわらず、同省は当初状況を周知していなかった。
● エボラウイルス病 コンゴ民主共和国、終息 (KASAÏ)
Summary
The Democratic Republic of Congo has declared the end of an Ebola outbreak in Kasai Province.
○ ランピースキン病 フランス
Summary
フランスは、はじめてとなるウシのランピースキン病アウトブレイクへの対応に追われており、2025年6月29日に Savoie の第1例が確認された後、 108 confirmed outbreaks across 74 farms in eight departments が確認されている。
National overview of lumpy skin disease outbreaks and control actions in France as of 01 Dec 2025
情報源 WOAH-WAHIS. 02 Dec 2025
Key findings
・Outbreak situation: As of 01 Dec 2025, France has confirmed 108 lumpy skin disease (LSD) outbreaks affecting 74 farms across Auvergne–Rhône-Alpes, Bourgogne–Franche-Comté, and Occitanie. Among 3 000 susceptible cattle, there are 269 cases, one death, and 1 928 animals culled.
○ アフリカ豚熱 スペイン
Summary
2025年11月28日以降、 Cerdanyola del Vallès (Barcelona) において9例の野生のイノシシのアフリカ豚熱が確認されている。遺伝学的解析によりウイルスは、genotype II, consistent with the strain circulating in Europe と判明している。
Spain confirms seven new African swine fever cases in wild boar in Catalonia, threatening major pork industry
情報源 Reuters. 02 Dec 2025
● 粘液腫症、ウサギ ハンガリー
Summary
新たな感染症である粘液腫症が、ハンガリーで初めて野ウサギの感染が確認された。数年前から西欧で発生が確認されており、隣国からの感染拡大が予想されていた。寄生虫により伝播されるこのウイルスにより、死亡につながる視力障害などの深刻な症状が引き起こされる。