2025年6月21日

ポックスウイルス コンゴ民主共和国

● ポックスウイルス コンゴ民主共和国 (ITURI) 
Summary
最近発生したポックスウイルス [エムポックスと想定] 感染症アウトブレイク a recent outbreak of a poxvirus に、the Nioka health zone of Ituri Province の保健当局が対応している。確定患者に加え、疑い例も確認されている。患者がコミュニティー内に身を潜めてしまい、またこの地域は交通量が多いことが事態を深刻化させている。

● マラリア ネパール (CHITWAN)
Summary
今年 Chitwan district, Nepal において、少数のマラリア感染が確認された。感染が疑われる患者の検査で確認され、大部分が海外での労働からの帰国者である。

● デング熱 インド (WEST BENGAL)
Summary
周知が進み都市部でデング熱が減少したものの、周辺部では依然として報告が続いていると、州当局者が報告した。

● 食中毒 ベトナム
Summary
2024年、ベトナム保健省が複数の食品関連の施設の捜査を行ない、広範囲の食品安全規則の違反が明らかになった。

● エムポックス ネパール、アルバニア(2件)
ネパール、サウジアラビアから
Summary
最近サウジアラビアからネパールに帰国した1名が、エムポックス検査で陽性となり現在入院中である。

アルバニア
Summary
アルバニア初の32歳男性のエムポックス感染が確認されたが、すでに回復している。治療を受け隔離されていた。国内でこれ以外の感染例は報告されていない。

● レプトスピラ症 フィリピン (DAVAO DEL SUR) 
Summary
Davao City 保健当局は市民に対し、ヒトと動物に感染する細菌感染症のレプトスピラ症に注意するよう呼びかけている。

● 麻疹 南アフリカ、米国、カナダ(3件)
南アフリカ (GAUTENG)
Summary
The Gauteng Department of Health 保健当局は、州全域で発生する麻疹アウトブレイクに対応している。ワクチン接種カバー率の改善と、一部地域に対する対象を絞ったワクチン接種キャンペーンなどに取り組んでいる。

米国 (OKLAHOMA, UTAH)
Summary
オクラホマ Oklahoma 州で、麻疹に感染した人物が five businesses in Edmond を訪れたことから、注意喚起が呼びかけられている。
ユタ Utah 州 でははじめての麻疹感染例が確認された。ワクチンを接種していない成人で、州内で感染したものとみられている。

カナダ (BRITISH COLUMBIA)
Summary
British Columbia 州の保健当局は市民に対して、麻疹に暴露したおそれがあると注意を呼びかけている。麻疹感染の患者が、感染力を有する期間に州内の a town を訪れていた。特定日に特定のレストランの来店客らは保健当局に連絡するようアドバイスされている。市民の感染リスクは低いとされている。

● サルモネラ感染症 スウェーデン、フランス(2件)
スウェーデン
Summary
スウェーデンのサルモネラ感染症アウトブレイクは、ウクライナからのタマゴに関連しており、今も続いている。昨年に比べ、今年の患者数は減少しているものの、新たな感染例の報告が続いている。

フランス
Summary
フランス国内のサルモネラ感染症アウトブレイクはタマゴに関連していた。保健当局は複数の患者の感染源を調査している。患者数では the Île-de-France region における最大のアウトブレイクである。複数の供給源からのタマゴが疑われている。

● ポリオ パキスタン (KHYBER PAKHTUNKHWA) 
Summary
2025年、パキスタンで新たなポリオ感染例が確認された。全国ポリオ対策 A nationwide anti-polio drive が実施されており、多くの地域において、高いワクチン接種カバー率が報告されている。アフガニスタンとの協力により成功裏に進められている。

● 狂犬病 インド、東ティモール、ナミビア(3件)
インド (TAMIL NADU)
Summary
Tamil Nadu の男児1名が、イヌ咬傷により狂犬病に罹患し危険な状態になっている。すぐに医療機関を受診しワクチン接種を受けたが、男児の脳に狂犬病ウイルスが達した。

東ティモール
Summary
WHO は東ティモール国内のヒトの狂犬病を報告している。全国でキャンペーンを実施し、より多くのイヌへのワクチン接種とサーベイランス強化を図っている。米国 CDC は同国への渡航に際し、暴露前接種について相談することを推奨している。

ナミビア (ERONGO)、アザラシ
Summary
アザラシ a Cape fur seal のはじめての狂犬病感染例が、ナミビアで確認された。死亡する前に異常行動を示していた。この地域で海洋生物の狂犬病感染が確認されるのは初めてのことで、市民に対し、アザラシやその他の野生動物との接触を避け、アザラシによる咬傷や擦過傷を受けた場合は医療機関を受診するよう呼びかけられている。ペットに対するワクチン接種も勧められている。

● クリプトスポリジウム症 米国 (MONTANA) レストラン
Summary
Bozeman の人気のサンドイッチ店が食中毒の原因と見られており、同店のシチメンチョウ肉サンドイッチが関係するとみて保健当局 The Gallatin City-County Health Department が調査を行っている。食品の温度管理に問題があったことがわかった。同店は保健当局に協力しており、すでに市民へのリスクはないと述べている。

● 腸管出血性大腸菌 EHEC フランス (HAUTS-DE-FRANCE)
Summary
フランスの町で食中毒アウトブレイクが発生し調査が行われている。死者1名が発生し、一部は腎不全につながる深刻な合併症を発症しているなど、複数の重症例も発生している。保健当局が感染源を調査しつつ、市民に感染のおそれがあると注意を促している。幼い子どもらは特定の食品を避けるようアドバイスされている。

● ボツリヌス症 米国 (OREGON)
Summary
美容目的のボツリヌストキシン注射に関係する疾患について、Multnomah County 郡公衆衛生当局が調査を行っている。クリニック以外の場所でライセンスのない個人が接種を行っていた。

● ニューカッスル病 カナダ(BRITISH COLUMBIA) 
Summary
British Columbia 州のハト飼育場で、感染力の強いウイルス疾患が確認された。

● 口蹄疫 南アフリカ (NORTH-WEST, KWAZULU-NATAL)
Summary
複数の地域で口蹄疫アウトブレイクが確認されている。新たな地域にも感染が拡大している。

● 小反芻獣疫 アルバニア
Summary
複数地域の小型の反芻動物に、複数のウイルス感染症アウトブレイクの発生が確認されている。

● アフリカ豚熱 ベトナム (BAC LIEU)
Summary
アフリカ豚熱と PRRS 検査で陽性となったため、Bac Lieu province 当局がブタの処分を命じた。処分されたのは一部のブタにとどまっており、所有者はのこりを売却したと述べている。