2025年6月22日

百日咳 日本
鳥インフルエンザ、ヒト カンボジア H5N1

● 百日咳 日本
Summary
百日咳が急拡大し、特に重症の合併症のリスクが高い乳児に大きなリスクとなっている。乳児に対してワクチン接種が可能で、家族にも追加のワクチン接種が勧められているが、ワクチンが不足している。さらに抗生物質耐性菌の増加があり、代替治療が必要となっている。
 情報源 The Japan News 2025年6月21日
Rapid Spread of Whooping Cough: Alert Should Be Raised to Prevent Infection among Infants
025年、全国の百日咳に患者は2万8千人を超えた。近年ではもっとも多い1万6845人の患者が発生した2019年をすでに上回っている。2025年6月はじめの週あたりの患者数は3000例と、急速に拡大している。すべての年齢層で感染が確認されているが、特に10歳以下の小児らに蔓延している。
2025年、すくなくとも2名の乳児が百日咳で死亡している。乳幼児の施設と学校の関係者はクラスター発生への監視が必要である。
1940年代までは百日咳により多くの死者が発生していたが、第二次世界大戦後まもなくワクチン接種が開始され、感染しても軽症で済むようになった。しかし軽症であるため、知らぬ間に感染を拡げてしまう可能性がある。
乳児は公費で百日咳ワクチン接種を受けられる。現在は生後2か月から合計4回の接種を受けることになっている。保護者らは、2ヶ月に達したらすぐにワクチンを受けさせるよう求められている。乳児を感染から守るため、家族もみずからワクチンの追加接種を受けることは有効である。しかし追加接種の需要が増え、希望する場合のワクチンの不足が懸念されている。
通常、抗生物質による治療が行われるが、最近では抗生物質が効かない薬剤耐性菌が増加している。現在のアウトブレイクには、このような菌の蔓延が関係すると考えられている。耐性菌は中国などの他の国々でも拡がっている。2024年以降、日本においても耐性菌について多数の報告が行われている。耐性菌に感染した患者は異なる抗生物質による治療が必要となる。
関連項目
PERTUSSIS - JAPAN: (TOKYO) ANTIBIOTIC-RESISTANT STRAINS, INCREASE, FATAL
4/24/2025, 1:21:59 PM GMT+7 

● 鳥インフルエンザ、ヒト カンボジア (SVAY RIENG)  H5N1
Summary
H5N1 鳥インフルエンザウイルス感染により男性1名が死亡した。保健省によると、男性は発症前に病気や死亡したニワトリとの接触があった。
 情報源 New Straits Times 2025年6月21日
Cambodia reports 5th bird flu death this year [2025]
52歳男性が感染により死亡し、カンボジアで今年5例目の鳥インフルエンザ感染による死亡例となったと、6月21日に保健省が明らかにした。東部 eastern Svay Rieng province の村の住民が19日に死亡し、検査により H5N1 鳥インフルエンザウイルスの感染が確認されたと述べられている。
"発症の2日前に患者は病気や死亡したニワトリに触れており、発熱、咳、呼吸困難の症状があり" 病院で死亡した。
先月[5月]  11歳男児が死亡し、国内で今年4例目の鳥インフルエンザによる死亡が記録された。the World Health Organisation (WHO) によると between 2003 and 2024 の期間にカンボジアでは合計43人が鳥インフルエンザにより死亡した。between 2014 and 2022 の間は患者は発生していなかったが、2023年に4人、2024年に2人が同ウイルスにより死亡した。
関連項目
AVIAN INFLUENZA, HUMAN - CAMBODIA (06): (TAKEO) H5N1, NO HISTORY OF POULTRY EXPOSURE
6/15/2025, 1:10:51 PM GMT+7 - 

● クリミア・コンゴ出血熱 パキスタン (SINDH, KHYBER PAKHTUNKHWA)
Summary
Karachi の漁師1名がクリミア・コンゴ出血熱により死亡した。この男性はウシの市場を訪れ、防護衣なしで精肉処理を行っていた。1日前にもこの疾患によるもう1人の死亡が報告されている。このウイルスはダニや動物により伝播され、ヒトはそれらとの接触により感染する。

● マラリア インド (CHHATTISGARH)
Summary
the Bastar division of Chhattisgarh においてマラリア感染例は2015年以降激減しており、これは州の感染対策によるもので、サーベイランスの強化、対象を絞り込んだ治療、コミュニティ主体の活動などが行われた。