2025年7月3日

チクングニア フランス
マラリア 台湾・フィリピンから、米国・ウガンダから

● チクングニア フランス (NOUVELLE-AQUITAINE)
Summary
the Gironde department of the Nouvelle-Aquitaine region of France において初めてとなる、チクングニアの地域内感染例が確認された。この小児は、常在地域への渡航歴はなかった。蚊族の刺咬による感染症で、保健当局が感染源の調査と感染拡大の防止に努めている。

● マラリア 台湾、米国(2件)
台湾、フィリピンから
Summary
台湾において、20年ぶりとなるマラリア輸入感染例が報告された。30代の外国人の患者で、フィリピンを旅行中に感染していたため、フィリピンへの渡航に関する注意喚起が行われている。P. knowlesi malaria は東南アジアで発見された人獣共通感染症で、蚊族が伝播する。台湾には保有動物や特異種の蚊族は存在しないため、このタイプのマラリアの地域内感染が報告されたことはない。

米国 (FLORIDA) 、ウガンダから
Summary
フロリダ州 Naples, Florida の女性が、アフリカ旅行中にマラリアとジカウイルスに゙感染したため、入院となっている。渡航関連の感染例と考えられる。入院時に危険な状態となっていたが、医師らは長期入院となる可能性があるものの回復すると見込んでいる。

● デング熱 バングラデシュ、インド(2件)
バングラデシュ
Summary
国内で蚊族媒介性疾患による新たな死亡が発生し、今年の死者数がかなりの数に達しており、感染者数も増加している。国内各地 across multiple divisions and city corporations から感染が報告されている。死者数は昨年より少なく、もっとも深刻であった年よりもかなり少ない。

インド (MAHARASHTRA)
Summary
2025年6月の Nashik city のデング熱患者は、前月より増加したが、2024年同月より少ない。

● 日本脳炎 インド (ASSAM)
Summary
アッサム州で日本脳炎の患者が増えており、6月は著しく増加した。

● COVID-19 ガーナ (ACCRA) 
Summary
大学コミュニティ内で最近 COVID-19 感染アウトブレイクが確認された。現時点で大学だけにとどまり、広範な感染拡大はない。従来の変異株によるもので、最近行われた大学の式典に関係している。

● コレラ コンゴ民主共和国 (SOUTH KIVU) 
Summary
コンゴ民主共和国のある村が、金が発見されたための人口増加により、コレラが発生している。人口流入と不衛生な環境が、感染拡大の原因となっている。国境なき医師団が医療を提供している。

● マイコプラズマ 米国 (ALASKA) 
Summary
アラスカ州のハンターが、クマ a brown bear の皮を剥ぐ作業後に指の感染症を発症した。初期治療は不成功で悪化し、複数回の外科処置が必要となった。分子学的検査により、原因菌がマイコプラズマ Mycoplasma phocimorsus と確認された。この菌は、他の動物や、アザラシに接触したヒトなどの感染に関係している。野生動物との接触後の感染において同菌を想起し、特異的な抗生物質治療が必要であることが明らかになった。

● サルモネラ感染症 英国、スペイン(2件)
英国: EGGSHELL MEMBRANE CAPSULES
Summary
英国内のサルモネラ感染症アウトブレイクに関連して、アマゾンで販売されたサプリメントが回収されている。このサルモネラ菌は複数の抗生物質に耐性を有し、治療が困難となる可能性がある。フィットネスレジメや高齢者に用いられることが多いこのサプリメントが関係する今回のアウトブレイクについて、公衆衛生当局による調査が行われている。

スペイン (GALICIA)
Summary
音楽祭会場でサルモネラ感染症アウトブレイクが発生し、衛生上の注意喚起が行われた。初期調査で、オムレツを販売した店が感染源と疑われている。疫学調査が続けられている。

● パルボウイルス 米国 (OHIO)
Summary
Hamilton County 保健当局者が、パルボウイルス感染症アウトブレイクを発表した。第5病とも呼ばれる同ウイルスは、特に小児に多い感染症で、軽症となることが多いが、胎児やある種の健康状態の人々にリスクとなることがある。インフルエンザ様症状、発疹、関節炎などの症状がある。ウイルスは胎児に感染が及び貧血などの合併症が起きるがあり、妊娠女性は特に影響が大きい。しかしながら適切な治療を行えば、感染した場合でも胎児の予後は良好 positive である。

● 鳥インフルエンザ カンボジア, HPAI H5N1
Summary
家きんにおける高病原性鳥インフルエンザの再興に関する、フォローアップ報告。
国内での感染が続いている。感染源はわかっていない。消毒、検疫、サーベイランスなどの対応策が実施されている。2か所で新たなアウトブレイクが発生している。