DIOCTOPHYMIASIS 韓国
● DIOCTOPHYMIASIS 韓国
Summary
腎虫類 the giant kidney worm, Dioctophyme renale によるまれな寄生虫感染症の、ヒトの感染例について報告する。胃粘膜下腫瘍の患者の、形態学的・分子生物学的解析の組み合わせにより、同寄生虫感染によるものと確認された。淡水魚の生食が感染の原因とみられる。魚類の生食のある患者においては、まれな寄生虫感染症についても検討する必要性があり、正確な診断のため、遺伝子検査と形態学的評価のいずれも必要であることを強調する。
● 黄熱 コロンビア (META)
Summary
The Departmental Secretary of Health 保健当局により、黄熱による死亡例の増加が確認された。積極的なワクチン接種キャンペーンが、都市部と農村部のいずれにおいても実施されている。
● ラッサ熱 ナイジェリア
Summary
国内でラッサ熱アウトブレイクが報告されており、複数の州に拡がりを見せている。前年に比べ、致死率が悪化している。死亡例の増加は、治療の遅れと衛生状態の悪化が原因である。
● ビブリオ・バルニフィカス感染症 米国(2)、韓国
米国
(MISSISSIPPI)
Summary
ミシシッピ州で、人喰いバクテリアとも呼ばれる細菌の感染症例が確認されている。自然界の温度の高い、海水または汽水に存在する細菌で、開放創のある人々や魚介類の生食を行うヒトは特に注意が必要である。感染すると急激に進行し、組織が傷害される。免疫が低下した人々は特にリスクが高い。
(FLORIDA)
Summary
Escambia and Santa Rosa counties において、新たな人喰いバクテリアの患者が報告されている。フロリダ州保健当局は、水温の高い汽水のあるところでは、特に傷があったり免疫が低下したりした人々は注意が必要である。急速に拡大する皮膚の炎症、強い痛み、発熱などの初期症状がある。
韓国
Summary
今夏、韓国国内でビブリオ菌感染症の増加がみられている。生のシーフードや海水中にいる菌による感染症で、致死率が高いことからきわめて危険である。高温の中でも生存するため、夏季は特にハイリスクの時期である。
● 日本脳炎 インド
Summary
2025年、複数の州での日本脳炎の症例数が報告されている。保健当局 The Minister of State for Health and Family Welfare から過去5年間の脳炎についての情報が提供されており、2025年はこれまでの中でもっとも少ない数字となっている。
● 麻疹 米国、南アフリカ
米国 (CALIFORNIA)
Summary
both Los Angeles and San Diego counties 両郡で麻疹感染が確認されている。ロサンゼルスでは、海外旅行者で感染期に空港に滞在していた1例について調査されている。サンディエゴでは、最近の海外渡航歴のあるティーンエージャー1名の検査陽性が確認されている。
南アフリカ (GAUTENG)
Summary
Ekurhuleni, South Africa において、麻疹アウトブレイクの発生が確認され、同市では生後6か月から15歳までが対象の、9月12日までのワクチン接種キャンペーンが開始された。
● 結核 コロンビア (SANTANDER)
Summary
刑務所内における新たな結核アウトブレイク発生を、Barrancabermeja の保健当局が確認した。
● レプトスピラ症 フィリピン(2)
(METROPOLITAN MANILA)
Summary
最近の洪水の後、Metro Manila の各病院でレプトスピラ症の増加が確認されている。多くの患者を受け入れるため、ファストレーンが設けられている。一部の救急室は対応能力の限界となり、治療区域の拡張などが行われた。
(QUEZON)
Summary
The Quezon City 市当局は、レプトスピラ症のリスクがあるとして、住民らに洪水の水に近づかないよう呼びかけている。
● 重症熱性血小板減少症候群 日本(北海道)
Summary
北海道では初めてとなる、ダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群の感染例が確認された。
[1] 情報源 NHK 2025年8月7日
First case of tick-borne disease SFTS confirmed in Hokkaido, warning issued
(マダニが媒介する感染症SFTS 北海道内で初確認 注意呼びかけ)
北海道と札幌市はマダニが媒介する感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」の患者が道内で初めて確認されたと発表しました。登山やキャンプなど野外で活動するときは十分注意するよう呼びかけています。
道と札幌市によりますと、7月下旬、道央圏に住む60代の男性がマダニに肩をかまれ、その後、発熱や頭痛などの症状を訴えて医療機関を受診しました。
札幌市が血液検査をした結果、マダニが媒介する感染症SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」と診断されたということです。
男性はいまも入院中ですが、回復傾向にあるということです。
道と札幌市によりますと、道内で患者が確認されたのは初めてだということで、登山やキャンプなど野外で活動するときは十分注意する必要があるとして、長袖や長ズボンを着用し肌の露出を避けることや、虫よけスプレーを使用することで、マダニにかまれないよう呼びかけています。
SFTSはこれまで西日本を中心に報告されていましたが、最近は関東地方などへの広がりが確認されていました。
[2] 情報源 Hokkaido Veterinary Medical Association 2025年8月8日
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に係る注意喚起について
Regarding the SFTS Alert (Hokkaido Prefectural Department of Health and Welfare: Infectious Disease No. 774 / August 7, 2025)
この度、札幌市保健所管内で、道内初となる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
患者が発生しましたので情報提供させていただきます。
発症したネコやイヌの体液等からヒトが感染することも否定できないことから、SFTS
を含めた動物由来感染症の感染を防ぐために、ネコ等を診察する際には、標準予防策を遵守
していただくよう、臨床獣医師を始めとした関係者に、注意喚起をお願いします。
また、「病原体検出マニュアル(動物由来検体)重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルス」
につきまして、改めて貴会会員への周知を行っていただきますよう、御協力をお願いします。
● デング熱 ベトナム (CAN THO)
Summary
Vietnam's Mekong Delta のある市において、デング熱症例の増加がみられており、保健当局が注意喚起を行った。小児を中心に、入院患者数が増加した。
● チクングニア シンガポール
Summary
チクングニアの患者が増加しており、当局が注意深く監視を行っている。世界的なアウトブレイクが発生し、シンガポールにはベクターの蚊族が生息することから、感染の増加が懸念されている。
● ツツガムシ病 ネパール (BAGMATI)
Summary
the Chitwan district において、ツツガムシ病患者が増加している。
● サルモネラ感染症 スペイン (ARAGON)
Summary
ワイン祭りでサルモネラ感染症アウトブレイクが発生し、参加者らに注意が呼びかけられている。イベントで提供された食品を中心に調査が行われている。
● ボツリヌス食中毒 イタリア (CALABRIA)
Summary
入っていたブロッコリーの汚染が疑われるサンドイッチを摂取した2人が死亡した。the Cosenza area の屋台との関係が疑われている。
● Q熱 スロバキア (TRENCIN)
Summary
スロバキアで30年ぶりとなる Q熱アウトブレイクが発生している。ある村から始まった今回のアウトブレイクで、入院患者が発生している。空気感染伝播や未殺菌の乳製品など、可能性のある感染源の調査が行われている。家畜の検査も行われている。
● ハンセン病 インドネシア
Summary
インドネシア保健省は、100か所以上の地区及び都市からハンセン病を排除する努力を進めており、2030年までの根絶を目標に掲げている。
● ランピースキン病 日本
Summary
This is the final follow-up report on the first occurrence of lumpy skin disease in Japan.
● アフリカ豚熱 ベトナム(2)
(LAM DONG)
Summary
African swine fever continues to affect several communes in Lam Dong province.
(LAO CAI)
Summary
An African swine fever (ASF) outbreak is causing significant concern among farmers and the government.
● 狂犬病 タイ、マレーシア
THAILAND: (SAMUT PRAKAN)
Summary
The Bang Phli District Livestock Office が、a specific area of Samut Prakan Province, Thailand を一時的に狂犬病流行ゾーンに指定した。1か月間、指定地域内の動物の移動が制限される。
MALAYSIA (11): (PUTRAJAYA, SARAWAK)
Summary
異なる地域の2頭のイヌの狂犬病検査が陽性と確認された。1頭はヒトを襲っており、もう1頭はペットに咬傷を与えていた。
● 蝿蛆症 米国
Summary
Texas is preparing for a potential invasion of flesh-eating flies that pose a threat to livestock.