オロプーシェウイルス PAHO
腸管出血性大腸菌 EHEC イタリア, 2024-2025
● オロプーシェウイルス 南北アメリカ
Summary
PAHO から、南北アメリカにおけるオロプーシェ熱感染拡大に関する最新情報が発表され、2023年後半からの再興が明らかにされている。主にユスリカ midge により感染が拡大するこのウイルスにより、複数の国でアウトブレイクが発生しており、ブラジルが最も深刻な影響を受けている。インフルエンザ様症状の原因となり、多くは回復するが、合併症のおそれもある。気候変動と森林伐採などが要因と考えられている。
情報源 PAHO/WHO News 2025年8月14日
汎米保健機関 The Pan American Health Organization (PAHO) から、最新のオロプーシェ熱疫学情報 a new epidemiological update on Oropouche fever が発出された。2023年後半以降、南北アメリカ全域で再興したウイルス疾患である。
2025年のこれまでに、1万2786例 confirmed cases across 11 countries -- 7 with local transmission and 4 with imported cases -- が報告されており、主として the Culicoides paraensis midgeref により感染伝播されるこのウイルスの継続的な拡大を反映している。
From 1 Jan to 27 Jul 2025 の期間に感染が確認されたのは: ブラジル Brazil (11 888 cases), パナマ Panama (501), ペルー Peru (330), キューバ Cuba (28), コロンビア Colombia (26), ベネズエラ Venezuela (5), and ガイアナ Guyana (1).
輸入例が報告されているのは、ウルグアイ Uruguay (3), チリ Chile (2), カナダ Canada (1), and 米国 the United States であった。
2024年に地域内で1万6239 cases across 11 countries and one territory, including 4 deaths が報告されている。
2025年、ブラジルにもっとも大きな負荷がかかっており、20 states -- primarily Espírito Santo (6322) and Rio de Janeiro (2497) から感染が報告されている。5例の死亡例のほか、複数の神経学的合併症例も報告されており、胎児死亡について現在調査が行われている。パナマとペルーでもアウトブレイク significant outbreaks が発生しているが、キューバとコロンビアの報告数は減少した。
典型的なオロプーシェ熱 Oropouche fever では、高熱、激しい頭痛、筋肉・関節痛がみられ、多くの患者は2-3週間以内に回復する。まれな例として、髄膜炎または脳炎を発症する場合があり、妊娠女性では胎児リスクの可能性が懸念されている。
非常在地域、たとえばキューバの都市部へのウイルス感染の拡大は、気候変動、森林伐採、森林地帯の都市化などによって the midge population が増加したことによる。
PAHO emphasizes the need for stronger epidemiological surveillance and vector control to curb the disease, which currently has no vaccine or specific antiviral treatment.
Key PAHO recommendations to countries in the Region include:
Surveillance:
Clinical management:
● 腸管出血性大腸菌 EHEC イタリア
Summary
1年以上にわたってイタリア国内で特定の大腸菌感染症 a specific type of E. coli infection によるとみられる重症例が報告されている。重症の合併症を伴う可能性があり、主に若年者が罹患する。一部の患者は海外渡航に関係し、多くが複数の特定国への渡航に関係していた。
情報源 Food Safety News 2025年8月15日
Italy reports 61 HUS cases in 12 months
イタリア国内で12か月以上にわたって大腸菌感染症が報告されており、60例以上が深刻な合併症を発症した。溶血性尿毒症症候群 Hemolytic uremic syndrome (HUS) は特定の型の大腸菌の感染症 specific kinds of E. coli infections による重症合併症で、腎不全、脳障害、死亡につながることがある。
Between April 2024 and March 2025 の期間に、61例 cases of HUS が確認されており、このうち59例が15歳未満で、17地域から報告された。発症時の年齢の中央値は40.7か月である。2024年のイタリアのデータでは 57 HUS cases が報告されている。
● チクングニア 英国
Summary
2025年上半期の、イングランド、ウェールズ、北アイルランドにおける、渡航関連の感染に関する報告。チクングニアの感染例については、前年同期比で増加がみられることが示されている。報告内で英国内の感染例の地理的分布と、感染例の渡航歴についての情報が提供されている。
情報源 UK Health Security Agency (UKHSA) 2025年8月14日
Executive summary
between 1 Jan and 30 Jun 2025 の期間のチクングニア感染例 chikungunya cases は、2024年同期の27例から、73例に増加した。感染例の多くがスリランカ、インド、モーリシャス Mauritius への渡航を報告しており、インド洋地域各国で発生中の地域内アウトブレイクを反映している。
Background
the Travel Health and International Health Regulations (IHR) team in the Epidemic and Emerging Infections Directorate, UK Health Security Agency (UKHSA) による今回の報告において、渡航関連の感染症 case numbers of selected travel-associated infections reported in England, Wales, and Northern Ireland (EWNI) from 1 Jan to 30 Jun 2025 が報告されている。
Data sources
Chikungunya
Country of travel / Number of cases
Sri Lanka / 45
India / 9
Mauritius / 5
● ツツガムシ病 ネパール (SANKHUWASABHA)
Summary
Sankhuwasabha のある病院で、ツツガムシ病とデング熱の患者の増加がみられている。
● 胃腸炎 メキシコ (VERACRUZ)
Summary
Tatahuicapan, Veracruz において、多数の人々が嘔吐と下痢の症状を発症し、アウトブレイクの可能性について保健当局が調査を行っている。現時点で原因は不明である。
● レジオネラ症 米国 (NEW YORK CITY)
Summary
Central Harlem のレジオネラ肺炎アウトブレイクには、Harlem Hospital を含む複数か所が関係している。確認されたアウトブレイクの感染源ポイントを保健当局が発表した。
● A型肝炎 カナダ (ONTARIO)
Summary
レストラン a Tecumseh restaurant において A型肝炎暴露のおそれがあるとして、The Windsor-Essex County Health Unit (WECHU) 保健当局が注意を呼びかけている。7月と8月の特定日にこのレストランで食事を摂った人々に暴露の可能性がある。
● 野兎病 スペイン (NAVARRE)
Summary
地域内の "rabbit fever" とも呼ばれる野兎病の著しい増加が、The Navarre Institute of Public Health 保健当局から報告されている。げっ歯類とダニなどの動物との接触により感染するが、吸入や汚染されたものの取り扱いでも感染する可能性がある。発熱と皮膚の症状があり、抗生物質による治療が可能である。
● コレラ ナイジェリア (ZAMFARA)
Summary
Zamfara State におけるコレラ感染例の増加について、国境なき医師団が警鐘を鳴らしている。
● 薬品の汚染 アルゼンチン
Summary
アルゼンチン国内で、汚染のある医療用フェンタニルによる多数の死亡が発生している。鎮痛と麻酔に使用されたこのフェンタニルは、細菌に汚染されていた疑いがある。製造した製薬会社を対象に調査が続いている。社長は汚染は故意によるものではないと述べている。問題のバッチは回収されたが、死者は増え続けている。