原因不明の死亡、ウシ・ヤギ バングラデシュ
百日咳 イタリア、英国
● 原因不明の死亡、ウシ・ヤギ バングラデシュ
Summary
ある地域の家畜に原因不明の疾患による死亡が発生し、急速な経過と高い致死率が特徴となっている。ヒトの間で、炭疽に類似する症状がみられ、感染動物やその肉との接触が関係している。
[1] 情報源 The Financial Express, United News of Bangladesh (UNB) 2025年8月28日
Pirgacha upazila of Rangpur においてこの1か月間に原因不明のウイルス an unknown virus により200頭以上のウシとヤギが死亡したことを、畜産当局 the Upazila Livestock Office が8月28日に明らかにした。多くの家畜が発熱後24時間以内に死亡するこの病気について、獣医師らが特定を急いでいる。農家が感染した家畜をかなりの低価格で精肉業者に売却していることが感染拡大の原因となっている。農家によると、このウイルスにより高熱と急激な体重減少がみられ、まもなく死亡する。
[2] 情報源 The Business Standard 8月29日
Pirgacha Upazila of Rangpur において原因不明の疾患が発生し、200人以上が罹患している。現地報告によると、家畜の病気と死亡に続いてアウトブレイクが発生した。発生から数週間が経過しているにも関わらず、公衆衛生・動物衛生のいずれの当局も目立った対応を行っていない。
初発症状は発疹で、次第に大きな病変 large sores から深い傷を生じる。現地医師らは炭疽に似た症状であると述べている。
Civil Surgeon はアウトブレイクを関知していない unaware of the outbreakと述べている。もしそうであるなら、まず畜産部局が初動するはずで、報告を受ければ医療チームを立ち上げることは可能と説明している。
現地取材で、Nearly every union, including Pirgacha, Tambulpur, Chhaola, Parul, and Itakumari において同様の症例が報告されており、もっとも深刻な地域は Pirgacha, Chhaola, and Tambulpur unions であった。
Anthrax suspected
Epidemic risk
●○ 百日咳 イタリア、英国
イタリア (TUSCANY) , 2016-2024
Summary
高い接種率であったトスカーナ地方 Tuscany, Italy の百日咳による入院に対する、ワクチン接種のタイミングの影響について報告する。2024年に、青少年 among adolescents を中心とする百日咳の感染例の著しい増加がみられた。most adolescents はワクチンを接種していたが、多くが追加接種を行っていなかった。
今回の結果は、定期接種のみでなく、推奨するスケジュールどおりに適時の追加接種を受けることが、(百日咳による)入院予防に重要であることが示された。特に the adolescent booster による前倒しの接種 earlier vaccination とサーベイランスの強化が、百日咳アウトブレイクへの対応に重要であると述べられている。
英国
Summary
英国の2025年上半期の百日咳感染例は、2024年同期より44%減少した。
2025年8月、ワクチンを接種していなかった母親から生まれた新生児1名の死亡について、保健当局が明らかにした。
Key findings
・英国保健当局 The UK Health Security Agency から the death of a British baby whose mother had not been vaccinated against the highly contagious disease が報告された。
死亡したのは during the reporting period of April to June 2025 の時期であった。
・2025年4月から6月までの間の England の百日咳感染例は合計 169例で、第1四半期は333 例であり、2024年同期の the 7554 cases during the same period in 2024 からは著しく減少した。
情報源 UK Health Security Agency (UKHSA) 2025年8月25日
Laboratory confirmed cases of pertussis in England: April to June 2025
Introduction
England between April and June 2025 で確認された百日咳に関する報告。
百日咳は3年から5年ごとの流行サイクルがあり、季節性の活動ピークは例年7月から9月までの第3四半期である。COVID-19 以前の最新の大規模流行は2012年と2016年だった。COVID-19 対応により、百日咳も across England において2020年4月から、感染が増加し始めた2023年夏まで激減していた。この増加は2024年5月のピーク後は減少したが、パンデミック前に比べると多い状況が続いていた。
Laboratory confirmed cases and incidence
England では2025年第2四半期に169例 laboratory confirmed cases of pertussis – culture, PCR, serology or oral fluid (OF) – が報告された。このうち72.8% (123 cases) が15歳以上の患者で、9.5% in children aged between 10 and 14 years (16 cases), 5.9% (10 cases) in children aged 5 to 9 years, 6.5% (11 cases) aged 1 to 4 years and 5.3.% (9 cases) under one year of age であった。
近年、生後3か月未満の感染例が2020年の2例から、2023年は48例、2024年は433例に増加した。
Deaths
Maternal vaccination programme
Childhood vaccination programme
○ 東部ウマ脳炎 カナダ
Summary
カナダ国内で2025年初となる、 a Hamilton resident のヒトの東部ウマ脳炎患者 human case of Eastern equine encephalitis (EEE) が報告され、ウマの感染も報告されていた。
2024年のヒトの感染例の報告は、Ottawa, Ontario から報告された1例であった。
情報源 Hamilton Public Health Services.2025年8月31日
Eastern Equine Encephalitis Virus reported in Hamilton resident
On August 28, 2025, City of Hamilton Public Health Services received laboratory confirmation of a human case of Eastern Equine Encephalitis (EEE). The case is an adult resident of Hamilton, with no known history of travel.
This is the first human case of EEE reported to Hamilton Public Health Services in 2025.
● ハンタウイルス アルゼンチン (BUENOS AIRES)
Summary
the Villa Angus neighborhood of Zárate の男性1名がハンタウイルス感染症と診断された。兄弟によると、腎臓と肺の合併症があり透析が必要な重症である。島への旅行中に during visits to an island 感染したとみられている。
● マラリア ネパール (BANKE)
Summary
Banke district においてマラリア感染の増加があり、Narainapur Rural Municipality が最も深刻な発生状況となっている。当局により血液検査キャンペーン、周知プログラム、蚊帳使用の奨励などが実施されている。
● ボツリヌス食中毒 英国 (ENGLAND)
Summary
England において、ボツリヌスの原因菌による汚染の疑いがあるとして、瓶詰ブロッコリー a specific batch of jarred broccoli を摂取しないよう注意喚起が発出されている。イタリア国内で、この食品 ITALIAN JARRED FRIARIELLI によるボツリヌス食中毒と死亡が報告されたことを受け、回収が実施された。
● 食中毒 イタリア (CALABRIA)
Summary
リゾートに滞在する団体旅行客らが、レストランでの食事のあとに食中毒の症状を発症した。当局が調査を開始し、レストランは営業を停止し、食品が押収され解析が行われている。複数の入院患者が発生している。
● 腸管出血性大腸菌 EHEC ベルギー
Summary
ブリュッセルの高齢者施設の居住者1名が大腸菌に感染した。当局は、高齢者施設で最近感染症が報告されたフランダースとの関連について調査を行っている。Wallonia においても、疑われる症例について調査されている。
● A型肝炎 カナダ (BRITISH COLUMBIA)
Summary
the Sunshine Coast のコーヒーショップとピザレストランにおける、2件の A型肝炎の暴露について、バンクーバー沿岸部保健当局 Vancouver Coastal Health から報告された。
● ボツリヌス症 ベトナム (HANOI, HUNG YEN)
Summary
美容目的でボトックス注射を受けた2名の女性が、麻痺と呼吸不全を発症した。1名は自宅で知人が接種したもので、もう1名も非医療従事者による接種をうけていた。
● ブタ連鎖球菌 ベトナム (BAC NINH)
Summary
十分に加熱調理されていない豚肉を摂取した男性1名が、重症の細菌感染症により入院となった。高熱、倦怠感などの重い症状を発症し、医師により、ただちに治療されないと死亡する可能性のある重症型感染症と診断された。集中治療を受けたあと、男性の症状は改善した。
● カンピロバクター感染症 米国 (OREGON)
Summary
Linn County において、食中毒疾患のカンピロバクター感染症の報告が増加している。保健当局は、特に国内東部の発生状況を注視している。この感染症は、調理が不十分なチキンが関係することが多く、夏季に多く発生する。
● レジオネラ症 米国 (NEW YORK CITY)
Summary
Harlem, New York City のレジオネラ肺炎アウトブレイクは、2か所の市の建物との関係が明らかになっている。今回のアウトブレイクは終息したとされ、この発表の数週間前に最後の患者が報告されている。
○ チクングニア ロシア
Summary
ロシアにチクングニアは常在していないが、2025年8月にスリランカへの旅行者らの、2例の感染と1例の疑い例(1家族の3名)が報告された。
Key Findings
・1例目の患者はデング熱疑いで入院となり、チクングニアウイルスのPCR 検査が陽性となった。モスクワの感染症施設に中等症の状態で入院中である。
○ 麻疹 メキシコ
Summary
麻疹の増加が続いており、4140例が確認されている。
Mexico continues to report an increasing number of measles cases, with 4140 cases confirmed.
○ 高病原性鳥インフルエンザ スペイン WOAH
Summary
Avian influenza cases have been recently detected in wild birds in Galicia.
Key findings
・These are the first confirmed cases in Galicia for 2025.
情報源 WOAH 2025年8月29日