クリミア・コンゴ出血熱 ウガンダ
ライム病 ドイツ
○ クリミア・コンゴ出血熱 ウガンダ
Summary
ウガンダの保健当局は、確定例1例と3例の疑い例が確認されたクリミア・コンゴ出血熱アウトブレイクへの対応を行っている。
Nakasongola District in central Uganda で確定1例、疑い例3例
Key Findings
・Nakasongola district, Uganda において、クリミア・コンゴ出血熱の確定例1例と疑い例3例 A confirmed case and three suspected cases of Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) が報告され、9月8日現在、21名の接触者が監視されている。
・アウトブレイクが発生したは Namansa Parish, Nabiswera sub-countya は、 "cattle corridor ウシ回廊,"と呼ばれる地域内にあり、ダニ媒介性疾患のハイリスクゾーンである。
・CCHF の致死率は高く a high case fatality rate (CFR)、WHO によると10-40% とされているが、今回のアウトブレイクによる死者はこれまでのところ報告されていない。
情報源 Monitor 2025年9月8日
Crimean-Congo fever breaks out in Nakasongola
What you need to know:
Officials say one confirmed case has been recorded while three suspected cases are currently under observation. They urge the public to be vigilant.
○ ライム病 ドイツ
Summary
Bavaria, Germany においてライム病 Lyme disease cases の著しい増加があり、2025年9月までに4156例が報告されている。2024年同期の報告は3126例であった。ドイツ国内の他の地域でも感染の増加が確認されている。気候のダニ活動への影響が要因と考えられている。
2025年 Bavaria, Germany で4156例報告、2024年同期3126例
Key Findings
・報告数著増: Bavaria では 4156 Lyme disease cases in 2025 (week 1–35) が報告され、2024年同期 3126 cases で、2024年の年間報告数 the 4054 total cases を超えている。
・最も報告が多かった週 The highest peak は week 32 (299 cases) で、week 35, 164 new cases と季節性の減少がみられているが、依然として above the long-term average である。
・Lyme disease はドイツ国内でもっとも多いダニ媒介性感染症で、様々な臨床症状が現れる。
・2013年以降 Bavaria 州の報告義務のある疾患 a state-wide mandatory reporting requirement for Lyme disease となっている。
情報源 Bavarian State Office for Health and Food Safety. Reportable Infectious Diseases Statistics. 01 Sep 2025
● 百日咳 バヌアツ
Summary
百日咳アウトブレイクが宣言されており、複数の島々で発生が確認されている。
情報源 ReliefWeb 2025年9月9日
Epidemic and emerging disease alerts in the Pacific as of 9 September 2025
保健省 The Vanuatu Ministry of Health officially が8月18日、Tanna Island, Tafea Province における百日咳アウトブレイク an outbreak of pertussis (whooping cough) を宣言した。
9月4日の時点で136例の百日咳患者が、Tanna and Efate, of which 119 cases reported from Tanna Island, Tafea Province and 17 from Efate in Shefa Province で報告され、
3人の新生児の死亡 infant deaths, with a case fatality rate of 2.2% が確認されている。
The Efate cases are epidemiologically linked to the outbreak in Tanna.
As of 2 September 2025, 5 cases were admitted at Children's Ward in Vanuatu National Hospital, and one has been discharged.
患者の年齢でもっとも多いのは生後0から6か月である。
8件の臨床検体を検査機関 Victorian Infectious Diseases Reference Laboratory (VIDRL) に送付し、7件が百日咳菌陽性 positive for Bordetella pertussis と確認され、すべて5歳未満のワクチンを接種していない小児からの検体だった。
○● ペスト モンゴル
Summary
モンゴルにおいてペストは、過去10年間に20例以上の感染と9例の死亡が発生し、現在も公衆衛生上の脅威となっている。感染のほとんどが、感染のあるマーモットなどのげっ歯類との濃厚接触に関係している。
Khövsgöl Province, Mongolia で3例確認、うち1例死亡
Key Findings
Khövsgöl Province, Mongolia において、新たに2例のヒトの腺ペスト感染例が報告された。9月7日に24歳の牧民が死亡した。モンゴル保健省は9月9日に SNS 上で、96人の接触者を隔離し健康状態の観察を行っていることを明らかにした。
Summary
Khuvsgul province においてペスト感染例が1例確認され、渡航制限が行われている。
Summary
In Mongolia, cases of bubonic plague have been confirmed in the Khuvsgul province.
● 麻疹 米国 (UTAH)
Summary
麻疹アウトブレイクに、ユタ州の高校のサイクリング/イベントが関係していた。参加者らに曝露のおそれがあり、ワクチンの接種状況を確認するよう呼びかけられている。
● サルモネラ感染症 米国、欧州・米国（2件）
米国
Summary
特定の業者が関係するサルモネラ感染症アウトブレイクが発生したため、殻を剥いた固ゆで卵の回収が開始された。
欧州・米国
Summary
トマトが関係する複数国でのサルモネラ感染症アウトブレイクが、欧州と米国で発生している。感染源はイタリア産チェリートマトと確認されている。今回のアウトブレイクは季節性で、夏季に感染が多く発生している。
● 腸管出血性大腸菌 EHEC ルクセンブルグ、米国（2件）
ルクセンブルグ
Summary
欧州全域に拡大のある腸管出血性大腸菌 EHEC 感染症アウトブレイクの状況を、保健当局が注視している。ルクセンブルグでも感染が確認されているが、明らかなクラスターや他国のアウトブレイクとの関連は確認されていない。
米国 O157
Summary
幼い女児1名が重篤な疾患を発症し、生のペットフードが関係している。危険な細菌の検査が陽性となったこの食品について、製造会社が回収を拒否したことから、食品医薬品局が安全情報を発出した。
● COVID-19 米国 (CALIFORNIA)
Summary
カリフォルニア州で COVID-19 の感染波が発生しており、屋内公共スペースではマスクを着用するよう呼びかけられている。新たに合衆国のワクチン接種対象が制限されたことから、一部の州は独自のルールを設けている。薬局チェーンは、州の規則と食品医薬品局のガイドラインのそれぞれに基づいてワクチンを提供している。小児に対するワクチン接種勧奨の内容が、保健当局ごとに違っている。
● レジオネラ症 米国 (NEW YORK)
Summary
Westchester County において2人が死亡し、多数のレジオネラ肺炎感染が発生した。温暖な天候が菌の増殖を促したことが、感染例の増加に寄与した。菌を含むミストにより拡散される菌による肺炎で、呼吸器の症状がみられ、ハイリスクの人々は医療機関を受診するよう呼びかけられている。
● 類鼻疽 インド (ANDHRA PRADESH)
Summary
a village in Andhra Pradesh において類鼻疽が発生し、保健当局が対応を始めた。雨季により多く発生し、特別な治療が必要となる。
● 食中毒 アルメニア
Summary
the Armenian town of Armavir において食中毒が発生し、多数の患者が入院した。患者らが食事を摂った現地のレストラン Armavir Garden が調査されている。
○ デング熱 バングラデシュ
Summary
国内で深刻なデング熱アウトブレイクが発生しており、9月8日の時点で over 34 000 cases and 137 deaths が確認されており、同時に発生するチクングニア・アウトブレイクとともに公衆衛生上の危機を増長している。Dhaka and Chattogram などの大都市で最も深刻な被害が発生し、各病院の対応能力を超えている。
同時に2種類のアウトブレイク：デングによる死者増加、チクングニアも増加続く
Key findings
・死者数が 137例に達し、連日多数の入院が報告されている。
・Over 34 000 dengue cases have been documented in the current year.
・同時に発生中のチクングニア・アウトブレイクが状況を悪化させている。
・The Aedes mosquito is the primary vector, with breeding facilitated by stagnant water and urban environments.
情報源 Dengue Dashboard. Directorate of General Health Services. 09 Sep 2025
○ エムポックス ガーナ
Summary
9月8日の時点で、全国で494例のエムポックス感染と1例の死亡例が確認され、広範囲の市中感染伝播が示唆されている。
Mpox update: 全国で494 confirmed cases 広範囲のコミュニティ感染伝播が示唆される
Key findings
・ガーナ国内で 494 confirmed mpox cases as of 01 Sep 2025 が報告されており、8月28日の前回報告から新たに27 new cases が確認された。
・全国 all 16 regions of Ghana でアウトブレイクの発生が確認されており widespread community transmission が示唆される。
・Transmission mainly occurs through close contact, including sexual contact, with symptoms such as fever, headache, and skin rashes.
・感染例は増加しているが、死者数は1例に留まっている。
情報源 Ghana Health Service. Official Facebook page. Mpox update as of 01 Sep 2025. 07 Sep 2025
● 狂犬病 タイ、フィリピン
THAILAND : (BANGKOK)
Summary
バンコク当局が、動物の確認されたとして複数の地区に狂犬病に関する注意喚起を行った。イヌ、ネコともに感染のおそれがあり、飼い主のいない動物との接触を避けるよう呼びかけられている。
情報源 The Thaiger 2025年9月10日
Bangkok warns of rabies outbreak in multiple districts
バンコク当局 Bangkok officials から狂犬病に関する注意喚起 a rabies warning in multiple districts が発出された。複数の動物が検査で陽性となった。
The Bangkok Metropolitan Administration's Public Health Veterinary Office は a 5-km [3.1 mi] alert zone around Soi Chaloem Prakiat Rama 9 Soi 49, Chaloem Prakiat Rama 9 Road in Nong Bon subdistrict, Prawet district, Bangkok を指定した。
parts of Prawet, Suan Luang, Lat Krabang, Saphan Sung, Bang Na, Phra Khanong, and Bang Phli districts of Samut Prakan 周辺地域の住民及び訪れる人々は、飼い主のいない動物との接触を避けるよう呼びかけられている。
The affected subdistricts include: Nong Bon, Dokmai, and Prawet in Prawet district; On Nut and Phatthanakan in Suan Luang district; Thap Chang in Saphan Sung; Lat Krabang in Lat Krabang district; Bang Na Nuea in Bang Na; Bang Chak in Phra Khanong; and Bang Kaeo and Racha Thewa in Bang Phli, Samut Prakan.
畜産当局 The Livestock Office Area 10 は、from 9 Sep to 8 Oct 2025 の期間について、a temporary animal disease outbreak zone を宣言している。
PHILIPPINES (12): (NEGROS ORIENTAL)
Alert ID: 8727213
Summary
The Provincial Veterinary Office in Negros Oriental is responding to an increase in rabies cases in animals.