炭疽 バングラデシュ
コレラ ハイチ OCHA
○ 炭疽 バングラデシュ
Summary
2025年8月中旬以降、炭疽菌 Bacillus anthracis によるウシの死亡に続いて、Pirgachha upazila, Rangpur division において、50例から200例のヒトの炭疽が疑われる症例と2例の死亡が報告されている。
家畜の検査で炭疽が確認され、3万4千頭以上のウシへの一斉ワクチン接種が行われ、ヒトの感染例の管理と確定診断が続けられている。
Rangpur division, Bangladesh におけるヒトと家畜の炭疽アウトブレイク発生、家畜のワクチン接種実施
Key findings
・前回報告以降、9月までに Pirgachha Upazila, Rangpur, Bangladesh において8人の炭疽感染例が報告されている。
・12人の患者の検体が the Institute of Epidemiology, Disease Control, and Research (IEDCR) で検査され、8人が陽性となった。
・Over 50 suspected human cases in Pirgachha のほとんどが回復傾向にあり、約90%の接触追跡で確認された患者らが回復した。
・8月9日と9月6日に炭疽とみられる症状の2例の死亡例が Pirgachha 発生したが、炭疽が直接の死亡原因であったか確定されていない。
○ コレラ ハイチ
Summary
2024年12月後半以降、ハイチで2000例を超えるコレラが疑われる患者が報告されている。人口密度が高い難民コミュニティで発生しており、暴力とリソース不足が支援を阻んでいる。
暴力、政治的不安定、資金削減のハイチでコレラ感染増加
Key findings
・9月21日から25日までの間に、metropolitan Port-au-Prince の経済の中心地で,
多数の学校もある Pétionville において、40例のコレラが疑われる症例 suspected cholera cases と3例の死亡が報告されている。
・最近、合計 66 suspected cholera cases が首都 Port-au-Prince および周辺地域 its surrounding communes and suburbs で報告されている。
・2025年のこれまでに全国で Over 3100 suspected cholera cases が報告された。
情報源 OCHA. ReliefWeb/Community Organized Relief Effort (CORE). 01 Oct 2025
Empowering Communities: Food Security and Cholera Prevention in Haiti,
○ セラチア菌 ルーマニア
Summary
2025年9月、北東部の小児病院の ICU the pediatric ICU of "Sfânta Maria" Children's Emergency Clinical Hospital in Iași, Western Moldavia (northeastern Romania) において、セラチア菌による院内感染クラスター a cluster of nosocomial Serratia marcescens cases が報告されている。7人の新生児が死亡している。
Western Moldavia の小児 ICU で高致死率のセラチア菌感染症アウトブレイクで7例死亡
Key findings
・前回の報告以降、the pediatric intensive care unit of Santa Maria Children’s Hospital in Iași, Romania において新たに1例の死亡が発生し、セラチア菌感染症 Serratia marcescens infection の感染例は合計9例、死亡例は7例となった。
・複数回の消毒作業にもかかわらず、9月24日の検体でも the ICU sink drain においてセラチア菌が検出された。
セネガル (SAINT-LOUIS)
Summary
リフトバレー熱アウトブレイクの発生に、the Saint-Louis region は殺虫剤噴霧、蚊帳の配布、ワクチン接種促進などの対応に迫られている。
モーリタニア (TRARZA) ・ラクダ
Summary
the Boutilimit District 各地において、ラクダのリフトバレー熱アウトブレイク我確認されている。
● 食中毒 ナミビア (KAVANGO EAST)
Summary
ある学校の寄宿舎で食中毒が発生し、水の汚染が原因とみられている。調査により貯水タンクの高濃度の塩素と色調の変化が確認された。
● 東部ウマ脳炎 米国 (NEW YORK)
Summary
郡内の住民1名の東部ウマ脳炎感染例 a human case of eastern equine encephalitis (EEE) を、郡公衆衛生当局 Madison County Public Health が確認した。感染性の蚊族が媒介する重症疾患であるため、蚊族の刺咬を避けるよう注意が呼びかけられている。ワクチンや治療薬はない。
● エボラウイルス病 コンゴ民主共和国 (KASAÏ)
Summary
The World Health Organization (WHO) によると、コンゴ民主共和国のエボラ・アウトブレイクは減少しつつあるが、依然として感染リスクは続いている。感染伝播はより限局化している。発生地域内ではワクチン接種が進められている。
● 破傷風 ロシア (KIROV)
Summary
the Kirov region の幼児1名が、金属 a metal object を踏んだあとに破傷風 tetanus を発症した。両親が宗教的理由でワクチン接種を拒否していた。患児は重症型の疾患を発症し、広範囲の治療が必要となった。
● 黄熱 ブラジル (MINAS GERAIS)
Summary
国内の高齢女性1名の黄熱感染が確認された。ワクチンを接種していたため軽症で回復した。発生した市は感染リスクのあるエリアとされ、感染拡大防止策が実施されている。
● つつが虫病 ネパール (KATHMANDU)
Summary
カトマンズにおいて、通常は農村部で発生するツツガムシ病の深刻なアウトブレイクが発生している。発熱、頭痛、息切れなどの症状のある疾患のアウトブレイクで、感染性のダニにより伝播され、重要な保有宿主はげっ歯類である。モンスーンシーズンにアウトブレイクが発生し、他の感染症と重なり合い、診断を困難にする。デングウイルスとの二重感染が見られていることが懸念されている。都市部で感染が増加した原因は不明であるが、げっ歯類とヒトとの接触機会が増えたことが要因と考えられている。感染例のほとんどが屋内での感染である。
○● 胃腸疾患、ノロウイルス international waters
Summary
This event folder lists outbreaks from gastrointestinal illnesses in the United States and those related to travel vessels contiguous to the US.
2025年のクルーズ船内のノロウイルス・アウトブレイク19件、2024年の合計上回る
Key findings
・the Royal Caribbean cruise ship Serenade of the Seas において、ノロウイルスが疑われるアウトブレイクが発生した。
・この船は9月19日に San Diego に出港し、Miami までの stopping in Mexico, Costa Rica, Panama, and Colombia を回る航海を予定していた。
・90人以上の乗客、乗員が胃腸炎を発症した。
Summary
クルーズ船 Royal Caribbean cruise ship が、伝染性ウイルス感染症アウトブレイクにより港に戻った。
● カンピロバクター症 デンマーク
Summary
国内の2件の細菌感染症アウトブレイクは、各局による調査により鶏肉に関連していることが判明した。
○ 結膜炎 米国
Summary
2025年前半の髄膜炎菌性結膜炎アウトブレイクにより、テキサス州の基地 Joint Base San Antonio-Lackland, Texas の訓練兵41人が感染した。原因菌は4価ワクチンがカバーしていない an unencapsulated, nongroupable ST-32 type だった。迅速に特定し、抗生物質による局所治療によりアウトブレイクは終息した。
テキサス州の訓練兵の間で、髄膜炎菌性結膜炎アウトブレイク発生、2025年2月-5月
Key findings
・テキサス州の基地 Joint Base San Antonio-Lackland, Texas において、2025年2月から5月までの間に、訓練兵の間で髄膜炎菌性結膜炎アウトブレイクが発生した。
・合計41例 laboratory-confirmed cases of N. meningitidis conjunctivitis among 11 797 trainees (6.7 per 1000 trainees) が確認; これ以外にも 32例のヘモフィルス菌性結膜炎 cases of Haemophilus species conjunctivitis が確認された。
・髄膜炎菌感染例はすべて、an unencapsulated (nongroupable) sequence type ST-32 strain による感染で、遺伝子変異 a penA gene mutation によりペニシリン感受性 penicillin susceptibility が減弱していた。
・全訓練兵は4価髄膜炎菌ワクチン (Groups A, C, Y, and W) を接種しているが unencapsulated strains はカバーされていない。
・1例が眼窩周囲の蜂窩織炎 periorbital cellulitis を発症し、経静脈抗生物質投与を受けた;他の症例は moxifloxacin, ciprofloxacin, or erythromycin 等の抗生物質の局所投与で治癒した。
・死亡例、侵襲性髄膜炎菌性疾患、角膜潰瘍、眼窩蜂窩織炎の患者はなかった。
The outbreak primarily affected young, healthy trainees, with males accounting for 90% of N. meningitidis cases.
No environmental sources or common activities were identified; hygiene and cleaning protocols were followed.
情報源 US CDC 04 Sep 2025
Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) Outbreak of Neisseria meningitidis Conjunctivitis in Military Trainees, Texas, February–May 2025.
● 新世界ウジバエ メキシコ
Summary
メキシコの寄生虫アウトブレイクが北進し、米国との間の外交問題となっている。米国はメキシコからのウシの輸入を禁止し、the FDA は状況によってウシの治療・予防のための薬剤の使用を許可した。
○ 高病原性鳥インフルエンザ スペイン
Summary
HPAI (H5N1) continues to spread across various regions in Spain, with new outbreaks reported in both poultry farms and wild birds. The Spanish authorities stress the importance of ongoing surveillance and strict biosecurity measures to monitor and control the spread of the virus.