チクングニア イタリア
エムポックス 米国
〇 チクングニア イタリア
Summary
2025年1月1日から9月30日までの間に、364例のチクングニアが報告され、うち323例が地域内感染例、41例が渡航関連の症例である。9月初旬に報告された146例から、149%の増加があった。
チクングニア、1か月で149%増加 モデナ県の大規模クラスターの影響
Key findings
・From 01 Jan to 30 Sep 2025 の期間に364例のチクングニア laboratory-confirmed chikungunya cases が確認され、うち 323例が国内での感染 autochthonous (locally acquired) で 41例が渡航関連 travel-related であった。
・9月初めまでに報告された146例から a 149% increase 増加となった。
・大規模クラスター The largest disease cluster in Modena Province, Emilia-Romagna の患者数が270例 confirmed cases, up from 85 cases reported in early September となり a 218% increase in a single cluster 増加となっている。
・さらに2件の深刻なクラスターが報告: 50 confirmed cases in Verona Province, Veneto, and two cases in Bologna Province, Emilia-Romagna (considered concluded).
・症例の年齢の中央値は60歳で、死亡例は報告されていない。
・イタリアの感染例は323例で EU 内で2番目にチクングニアが多く発生しており、フランスが最多の 637 cases as of 01 Oct 2025 を報告している。
・the Modena cluster で1か月足らずの間に185例の増加があり、蚊族対策が行われているにも関わらず active local transmission があるとみられている。
情報源 Cases of arbovirus in Italy: data as of 30 Sep 2025. Italian National Institute of Health (ISS), EpiCentro. 02 Oct 2025 (in Italian)
〇 エムポックス 米国
Summary
米国内のエムポックス US cases of mpox clade I (sporadic and non-endemic) についての要約と、2022-23年に広範囲のアウトブレイクが発生したクレードⅡの最新情報 updates on patterns of clade II
シカゴでエムポックス増加、2025年6月から9月までの間に104例確認
Key findings
・From 10 Jun to 30 Sep 2025 の期間に、シカゴ Chicago, Illinois において、104例のエムポックス mpox (clade II) cases が確認され、うち3例の入院が報告されている。
・2023年 (40 cases) and 2024年 (53 cases)の同期間の感染を足し合わせた数より多く、 representing a 96% increase over 2024 and a 160% increase over 2023.
・年齢の中央値は34歳で、1例を除く全員の出生時の性別は男性。
・2025年10月にエムポックス・ワクチン接種イベントを行う。
・The JYNNEOS® vaccine ワクチンは CDPH Sexual Health Clinics and throughout the USA において接種可能。
情報源 Chicago Department of Public Health Weekly Media Brief. 02 Oct 2025
〇 ジフテリア モーリタニア
Summary
南部 Mauritania's southern Hodh and Assaba regions でジフテリア・アウトブレイクがふたたび発生し、74例の感染と7例の死亡が確認されている。主に、国境付近の農村部の15歳未満が感染している。公式発表では昨年比33%減少したとされているが、コミュニティーでの感染伝播は続いており、致死率が9.5%と高いことが大きな問題である。
南部でジフテリア再興、集団免疫のギャップが持続
Key findings
・southern Hodh El Gharbi, Hodh Ech Chargui, and Assaba regions において、74 suspected diphtheria cases across 11 localities が確認されていると保健相が明らかにしたと報じられている。
・公式発表では前年同期比 a 33% decrease とされているが集計方法などに注意が必要。
・アウトブレイクは rural, southern border areas に集中しており、"hotspots" としてアウトブレイクが発生する地域である。
・15歳未満の人口が主に感染しており、定期予防接種のもれがある可能性がある。
・7例の小児の死亡があり、確定患者の致死率は約9.5%である。
〇 日本脳炎 インド
Summary
various areas in Surguja district, Chhattisgarh State において採取された120件のブタの検体のうち、61検体が日本脳炎陽性と確認された tested positive for Japanese Encephalitis (JE) at ICAR Bengaluru。
10月5日の時点でヒトの感染例は報告されていないが、保健当局は注意喚起、小児へのワクチン接種、蚊族対策、小児科医への周知に務めている。
日本脳炎は、常在地域である endemic states such as Uttar Pradesh, Assam, Bihar, West Bengal, and parts of the Northeast においてモンスーン時期を中心に季節性アウトブレイクが発生している。